[Analysis]

StarSuiteの存在感を決めるもの

2004/01/20

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 1980円対4万5800円。同じような機能であれば、どちらを選ぶだろうか。この価格は、前者がサン・マイクロシステムズとソースネクストが発売する統合オフィスツール「StarSuite 7 パーソナルパック」の価格であり、後者がマイクロソフトが販売している「Microsoft Office Standard Edition 2003」の価格である。サン・マイクロシステムズのサポートが付くStarSuiteの9800円版と比べても、Microsoft Officeとはかなりの価格差がある。もちろん、厳密にはまったく同じ機能を持つソフト同士ではないため、単純な比較はできないとしてもだ。

 サン・マイクロシステムズとソースネクストが問い掛けたのは、そうした価格差を意識したうえで、「なぜ、そしてまだ、Microsoft Officeを使い続けるのか」ということにありそうだ。

 現在のIT投資は、ROI重視、より低価格のIT投資が脚光を浴びている。それならばStarSuiteはもっと注目を浴びてもよさそうな気がする。が、現実はそうではない。

 それはなぜだろうか。Microsoft Officeにしかない機能を利用し、それに依存しているためか。乗り換えによる再投資を無駄と考えるためか。すでに自社で保存している文書や他企業など外部の文書との互換性のためか。マイクロソフトとのライセンス契約を締結中だからか。サポートや今後の対応に不安があるからか。それとも何だろうか?

 サン・マイクロシステムズとソースネクストは、このようなユーザーの不安や投資をためらう状況、IT投資のトレンドの中で、明確なソリューションをユーザーに提示し、提供できるのだろうか。

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