[Analysis]

Notesの運命

2004/05/18

news_notes.gif

 Notes/Dominoの電子メールやカレンダー機能をJavaコンポーネント化した「Next Gen Mail」(当時仮称)の発表を日本IBMが行ったのは2003年2月18日のこと。あれから1年、同社は5月17日に、クライアント(PCだけではなく、携帯電話なども含む)から業務ソフトや情報に自由にアクセスでき、なおかつすべてのソフトや情報をサーバで管理できるという「IBM Workplace」戦略を発表した。    この第1弾アプリケーションとして同社が発表したのが電子メールやカレンダー機能を提供する「Lotus Workplace Messaging」と文書共有、管理機能を提供する「Lotus Workplace Documents」だ。いわば、「Next Gen Mail」の捲土重来(けんどちょうらい)といえる。

 もちろん、Javaベースのソフトウェア・コンポーネントである。Lotusブランドの製品群は、サーバ管理型のWebベース・アプリケーション群「Lotus Workplace(現段階はバージョン2.0)」と既存のNotes/Domino路線という2つの道を歩むことになる。一方は、Eclipseをはじめとしたオープンテクノロジをベースとした軽い製品、一方は充実した機能を誇る。

 「Notes/Dominoの既存資産を無駄にするような戦略は採らない」と日本IBM ソフトウェア事業 ブランド&スペシャリティ担当 理事 川原均氏はいう。2006年リリース予定のNotes/Domino 8.0において、Lotus Workplaceへの完全対応を果たす、とし段階的に両路線の融合を目指していく考えだ。果たして、どちらがどちらに“取り込まれる”ことになるのか。

情報をお寄せください:



@ITメールマガジン 新着情報やスタッフのコラムがメールで届きます(無料)