[Analysis]

やっぱりつながらないJ2EEと.NET

2004/07/06

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 「SOA(Service Oriented Architecture)の設計とは、サービス・インターフェイスとサービス間の相互作用について設計することである」とガートナー ジャパン ジャパンリサーチセンター リサーチディレクター 飯島公彦氏はいう。ここでいうサービスとは何か。ガートナーの定義はこうだ。サービスとは、ビジネス完結型の論理作業単位であるソフトウェア・コンポーネントのこと。そして、SOAとは、1対1の疎結合関係を持つ、アプリケーション・ソフトウェア・トポロジのことである。

 なるほど。SOAを適用すれば、J2EEと.NETという異なる技術基盤を横断した情報システムが構築できそうだ。しかし、実際にはそう簡単ではない。「BPEL(Business Process Execution Language for Web Services)で一部可能になるかもしれないとはいえ、今のところ、Javaと.NETの相互運用性はない」と飯島氏はいう。    J2EE1.5でようやくSOAを実現できそうな基盤および標準化のめどが立った。.NETと相互運用を果たすためにはBPELが鍵となり、2005年を目処に現実的な技術的解決策が見出せるかもしれない。一方、.NET陣営も、BPEL、Biztalk Serverを前提とした非.NET環境との連携を模索している。いずれにせよ、2005年まで持ち越しであることに変わりはないようだ。

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