[Analysis]
「Windows Vista」の姓名判断は……
2005/07/26
長く開発コード名で「Longhorn」と呼ばれていた次期Windows OSの名称が「Windows Vista」に正式に決まった。Windows Vistaは2006年中にリリースされる予定。ベータ版は8月3日にもテスターなどに配布される。
最近、個人的に人を命名する経験をしたが、商品名であっても名付けは難しい。名前に対する意味づけや各種マーケティングのリサーチを繰り返しても、最後は責任者が直感、霊感を総動員して決断する。Windows Vistaの命名に関してもさまざまないきさつがあったのではないだろうか。戯れにネットの姓名判断サイトで姓「まいくろそふと」、名「ういんどうず びすた」を占ってみると「消極的で感情を表に出さない。まじめな性格を生かす職業に」などの結果に……。
ITmediaの記事によると、Vistaは、英語の「view」に当たるイタリア語が語源で、「未来への展望」といった意味もあるとか。確かにOSの名称としてはふさわしいといえるだろう。意味がよくわからなかった「XP」や、いつのまにか5年も経ってしまった「SQL Server 2000」と比較しても、言葉のイメージがよく、古びることがない。ネット上のコメントなどを見てみても、それほど否定的なコメントはないようだ。
Windows Vistaの注目は今後、機能面に移る。Windows Vistaはすでにセキュリティの大幅な向上や、RSSフィードのサポートが決まっている。一方で、新ファイルシステム「WinFS」や新スクリプト言語「Monad」(開発コード名)が当初のリリースでは外されたともいわれる。Longhornは単体機能は漏れ伝わってくるが、その全体像、目指す世界はなかなか見えてこなかった。Windows Vistaと名付けられることで、ユーザーの見通しはよくなるだろうか。
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