[Analysis]

現場の本音を聞きたい

2005/08/23

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 「生の情報は現場のユーザーが持っている」。取材を行うたびにその思いを強くします。ニュース記事の多くは、ITベンダなど企業の発表を基に書かれています。それは新製品であったり、新サービスなどについてです。もちろん、ベンダの動向を早く正確に読者に届けることはメディアの重要な役割です。

 しかし、ベンダ発の情報だけでは情報システムのさまざまな側面を見誤るかもしれません。製品やサービスを実際に利用するのは、当たり前ですがエンドユーザーです。そのエンドユーザーからの情報を吸い上げることで、記事の価値は膨らませることができると考えます。

 とはいえ、悩むのはエンドユーザーにいかに接触するかです。ユーザー企業に取材を申し込んでも、情報セキュリティの観点から自社システムの開発・運用について詳しく教えてもらえないことがあります。また、企業としての建前があり、その企業やベンダにとって都合の悪い情報は聞けないかもしれません。もちろん、このようなアプローチも続けますが、読者が最も望むのは、プロジェクトの失敗、製品のパフォーマンスの実際など都合の悪い情報を含めた現場の本音だと思います。

 現場が抱える本音を織り込みながら記事を執筆することが読者にとって価値になるのではないか。そう考え、現場の本音を投稿していただくための新しい電子メールアドレスを設けました。@ITNewsは情報システムの現場にこだわっていきたいと考えています。現場の声は[特報]と名付けた記事で取り上げていく予定です。ぜひ、本音をお寄せください。tokuho@ml.itmedia.co.jp

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