[コラム:Spencer F. Katt]
プレーリードッグ愛護団体vs.ハイテクビジネス
2002/9/7
もちろん、ある人々にとって害獣であっても、別の人々にとっては絶滅の危機に瀕した保護すべき種であることは、よくある話だ。プレーリードッグの愛護団体は、駆除業者が猛毒のリン化アルミニウムガスを使用すると知って激怒した。
最近サンノゼで開催されたStorage World Conferenceでも、会場に駆除反対の抗議グループが押しかけ、活動家たちの怒りはエスカレートする一方だった。ストレージテックのCEO、パット・マーチンが基調講演を行っているとき、会場の外ではプレーリードッグのコスチュームを身にまとった女性を先頭に、大勢の人々がプラカードを掲げ、同社の非道な行為に抗議の声を上げたそうだ。
果たしてハイテクビジネスとプレーリードッグに、平和な未来は訪れるのかな?
それはさておき、Windows 2000のService Pack 3にシステム管理者が頭を抱えているという。なんでも、SP3に搭載されるであろうと思われていたセキュリティパッチのいくつかが欠落しているとか。しかもそれらのパッチをダウンロードしようとすると、Windowsは拒否するという。どうやらSP3以前のパッチは受け付けないらしい。
また吾輩の友人の話によると、SP3をインストールしたマシンは、ログインのパスワード入力で特定のキャラクタを認識しないみたいだね。
一方、そのマイクロソフトだけど、オンラインゲーミングサービス「Xbox Live」のベータテストには、レドモンドの予想をはるかに超える応募が殺到したもよう。実際に参加できるXboxユーザーは数千人ほどだが、メディアの報道によると、最終的には10万件以上の応募があったそうだ。
ところが、ある知人の話によると、一部のゲーマーたちから募集の仕方に関して不満の声が上がっているという。なんでも初期の募集では、ベータテストに参加するために、膨大な調査項目がある2通のアンケートに回答しなければならなかったのに、その後の追加募集では――じつは最初の募集よりはるかに多くの人々に送られたのだけど――簡単なアンケートに答えるだけでよかったからだ。
世界の平和とガンの撲滅は、そういう細かい議論によって実現するとは思えないけどね……。
話は変わるけど、マイクロンPCに追い風が吹き始めたようだ。各紙の報道によると、同社は3四半期連続で黒字となり、従業員には1人当たり400ドル以上のボーナスが支給されたとか。
きっと前CEOのジョエル・コウアーはショックを受けているだろうね。なにしろ彼は今年5月、「PCビジネスは終わった」と宣言して、マイクロンのPC事業部を7000万ドルでゴアズ・テクノロジ・グループに売却してしまったのだから。コウアーはいま、Webホスティング会社のインターランドを経営しているよ。
*Spencer F. Kattのコラムは毎週末更新予定です
[英文記事]
Hunting Down Prairie
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