[コラム:Spencer F. Katt]
MS CRMギャングとOffice 11チームが社内で対立?
2003/2/25
春は人々を“結婚”へと急がせる。先週、フロリダ州オーランドで開催されたメタ・グループのカンファレンス「Metamorphosis」でも、セキュリティ会社の合併話がいくつも取りざたされていた。
ある情報屋によると、メタのアナリスト、アール・パーキンスは、今後30日以内に数件の合併交渉が明らかになるだろう、と話しているとか。具体的な名前は挙げなかったそうだが、合併劇の主役には「有力な競合企業」数社が含まれるもよう。吾輩が推察するに、シマンテック、ネットワーク・アソシエイツ、インターネット・セキュリティ・システムズ、コンピュータ・アソシエイツなんかが含まれるだろう。とくにNAとISSの2社が統合へ動く可能性は非常に高い、とカンファレンス参加者たちはウワサしていた。
またパーキンスの話では、ノベルも近い将来、どこかの買収に乗り出す気配を見せているそうだ。
ノベルといえば、最近はいろんな話題に顔をのぞかせるね。ある友人から聞いた話だけど、今年の夏の「CeBIT」では、N-iXがノベルのGroupWiseとNetWareユーザー向けにBusiness Linux 0.8を発表するかもしれないという。視察に行くなら、要注目だ。
ところでマイクロソフトだけど、聞いたところよると、レドモンドではいま、Office 11チームとMicrosoft CRMチームとの間で緊張が高まっているそうだ。Microsoft CRMは、OutlookやExcelなどのOfficeコンポーネントに大きく依存しているが、Officeはこのところますますビジネスツールとしてのポジショニングが強まってきた。ユーザー同士やビジネス間の連携、情報管理に重点を置くOffice 11は、CRMチームにとってあまりにもCRMチックに見えるのだそうだ。
情報筋によると、こうした機能的なバッティングから、Office 11(今年中ごろに出荷予定)が自分たちの最大の競合相手になる、とCRMギャングたちが不満を募らせているのだとか。
一方、業界関係者の間では、Microsoft CRMの開発の遅れが再び取り沙汰されている。マイクロソフトは今年後半に出荷するとしているが、どうやら市場に姿を見せるのは来年以降になりそうだ。
それはさておき、ある知人が吾輩に、PrivacyInternational.orgのコンテストのことを知らせてくれた。このコンテストは、まったく無駄で意味のないセキュリティの目撃情報を多くの人々から募り、この1年間で“最も間抜けなセキュリティ”を選ぶものらしい。コンテストの締め切りは3月15日。最優秀賞は4月3日、ニューヨークで開催される「Computers, Freedom and Privacy Conference」で発表されるという。
どういう賞か知らないけど、まぁ、ホームセキュリティ監視カメラの「Xcam」じゃないことだけは間違いないね。
ところで、1月20日の本コラムで、アップルの新しいビデオソフト「Final
Cut Express」が無料だと書いたけど、実は定価300ドルでした。虚偽の報告につき、読者のみなさまに伏してお詫び申し上げます。
*Spencer F. Kattのコラムは毎週月曜日(月曜日休日の場合は火曜日)の更新予定です
[英文記事]
Microsoft CRM,
Office 11 Teams Wage Katt Fight.
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