[コラム:Spencer F. Katt]
ラリー、もしビルをゲットしたかったら……

2005/1/25


 ロータスの灯りが消えた、と最近、ブロガーたちの間で話題になった。ロータス・ナレッジベースのアイコンの灯台から光が消えたのだ。それについて、IBMのエグゼクティブの1人がvowe.netにレスを投稿し、ナレッジベース・チームが「もっとプロフェッショナルで見栄えのいいアイコン」を求めたからだと説明、「特に深い理由はない」としている。

 一方、酒場の明かりを求めて地元の町を徘徊(はいかい)していると、吾輩の携帯電話に情報屋から連絡が入った。何でも、サンとサーバ設計会社ケアリアのカップリングから、ついに新しいハードウェアの成果が生まれそうだというのだ。

 サンは2004年2月、ケアリアを買収した。この新興企業は、サンの共同創立者の1人であるアンディ・ベクトルシャイムが設立したAMD Opteronプロセッサをベースとするサーバの設計専門会社だ。サン社内の信頼できる筋が語ったところによると、次期x86ハードウェアは「アンディ・ベクトルシャイムが設計した4ウェイあるいはそれ以上のOpteronシステムとなり、より小さく、より省電力で、いっそう効率的なシステムになる」らしい。

 電話を切ったあと、吾輩は行きつけのパブのドアを開け、そこで旧友と会った。イングリッシュ・ダークハーバー・ライトハウス・エールを注文して振り返ると、友人が話し始めた。コンピュータ・アソシエイツで、まもなく販売部門の再編が行われそうだという。IBMからやって来た新しいCEO、ジョン・スウィンソンの主導で実施するらしい。それにしても、この新CEO、いまだに目立った動きを見せていない。友人によると、スウィンソンが息を潜めているのは、IBMと非競争契約を結んでいるからだというウワサがあるらしい。また友人の情報によると、F5ネットワークスがWANを最適化するための技術を持つ会社を物色中だという。いまのところ最有力候補は、ペリビット・ネットワークスだそうだ。

 一方、吾輩は、シーベルが最近、Siebel CRM OnDemandホスト・サービスの「バージョン6」を発表したのには笑った、と友人に話した。何しろ、2003年10月に同サービスを発表して以来、初めてのアップグレードだというのに、いきなりバージョン6が出てきたからだ。同社の広報担当によると、バージョン2から5までは「発表するほどのものではなかった」からだとか。

 自宅に戻ると、カリフォルニア州レッドウッドシティに住む知人から電話が入った。フリーウェイ101号沿いに大きな看板が立ち、「ラリー、 もしクレイグやマークやヘニングやそのほかの人々に加えて、ビルもゲットしたかったら、http://ellison.intralinks.comにアクセスしてくれ」と書いてあるそうだ。イントラリンクスという企業買収を支援する情報プロバイダの広告らしい。看板の「GET BILL」というところは、映画「キル・ビル」のロゴをパクったものだという。

 しかし、たった1人の人間に向けてマス・マーケティングの手法を使うってのもねぇ……。

*Spencer F. Kattのコラムは毎週月曜日(月曜日休日の場合は火曜日)の更新予定です

[英文記事]
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