[コラム:Spencer
F. Katt]
ポーカーフェイスを見破られたコンピュータ・ディーラー
2005/9/13
ロードアイランドのお気に入りのビストロでイカ料理に舌鼓を打っていると、テーブルの向こうにジョーイ・パンツを発見した。テレビドラマ「ザ・ソプラノズ 哀愁のマフィア」のラルフィー役で知られる俳優だ。一緒に食事している女性との会話にそれとなく聞き耳を立てていると、「メジャー・ネットワークはどこもソプラノズ・スタイルのコメディを作りたがっている」と大声で話していた。ボスのトニー・ソプラノがラルフを始末した理由が、なんとなく分かったような気がする。それにしても、ハリウッドが安物のテレビドラマをパクリまくっているのは、いったいどうしたことだろう?
それはさておき、あのリーナス・トーバルズにオープンソース・コミュニティから非難の声が上がっている。彼がオーストラリアの企業90社に対して、Linuxの商標について2次ライセンスを購入せよと迫ったからだ。Linux Mark Institute(LMI)のWebサイトに掲載された説明によると、消費者の混乱を避けるため、「“Super Dooper Linux”など、“Linux”という文字を含む商標でLinuxベースの製品またはサービスを市場に提供する場合、LMIからサブライセンスを購入する必要があります」という。しかし、Linuxディストリビューション大手のレッドハットが、LMIから商標のライセンスを購入したなんて話は聞いたことないけどね。
その日の夕方、吾輩は友人たちとポーカーを楽しんだ。そこで聞いた話だが、セキュリティ関係の専門家によると、「2600:The Hacker Quarterly」の夏季エディションは、パラダイス・ポーカーのオンライン・ブラックジャック・ゲームを取り上げ、ホールに10のカードがあれば、プレーヤーはコンピュータ・ディーラーの手を読むことが可能だったと書いてあるそうだ。ふむ。コンピュータでさえ、ポーカーフェイスをキープするのは至難の業ということか。
そういえば、8月1日付の本コラム「RSSってリアリー・シンプル・スティーリングの略?」で、フォックスウッズ・リゾート・カジノのオンライン・ギャンブルサイト「PlayAway」をめぐり、同カジノとコネチカット州特別歳入局が激しく対立していると書いた。当局は、ついに同カジノのサイバーゲームにとどめを刺したらしい。吾輩、あの手の租界は、オフショア・サイトとみなされると思っていた。
最近、アップルはiPodで絶好調だけど、どこかポイントをはずしているような気がする、とポーカー仲間の1人がつぶやいた。彼の話では、先ごろクリエイティブ・テクノロジーがシンプルなオンスクリーン・メニューで音楽をカテゴライズできるiPod用の新技術で特許を取得したそうだ。iPodがらみの特許取得は、ここ数カ月で2件目となる。1つ目は、マイクロソフトがiPodに搭載されたインターフェイス・システムで特許を勝ち取っている。
吾輩の手がロイヤルフラッシュになったとき、ニューヨークで「EclipseWorld」を視察している友人から携帯に電話が入った。それによると、ALF(アプリケーション・ライフサイクル・フレームワーク)と呼ぶ新プロジェクトを立ち上げたエクリプス・ファウンデーションのエグゼクティブ・ディレクター、マイク・ミリンコヴィッチは、プロジェクト・マスコットに昔の人気テレビ番組「ALF」のキャラクターを採用すべく、現在、製作者側と交渉中だそうだ。
ALF(Alien Life Form)って、たしか地球に不時着した宇宙人で、そいつ、猫を食うんじゃなかったっけ?
*Spencer F. Kattのコラムは毎週月曜日(月曜日休日の場合は火曜日)の更新予定です。
[英文記事]
Stray Cat Blues
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