――いつも遅くまで働いてますが、最近は何時くらいまで会社にいますか?
終電に乗れる時間までは、だいたいいるかな。
――朝9:30から出社してるのに、なぜそんなに遅くなるんですか?
6月に開催するセミナーの仕込みで忙しい。例えば、セミナーの告知は4月からだけど、単に告知ページを作ればいいというものではないので。
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編集局長と綿密な打ち合わせ。信じてもらえないと思うが、本人は真剣だ |
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――告知するまでに、何を準備しなくちゃいけないですか?
まずセミナーをすることが決まっても、それはセミナーをするんだということが決まっただけ。なんとなく「こういうことをしたい」というのを具現化するのが、私の役目。例えば、「IPネットワーク技術」をテーマに技術者向けセミナーをするとなったら、「いつ」「どんな内容のプログラムで」「どんなお客さんを対象にするのか」「講師はだれに?」「その講師が話すテーマは」ということから始まって、「会場はどこにするか」「運営は?
業者に任せるのか」「どうやって告知するのか」「当日の演出は」などをブレイクダウンして決めていく。
――プログラムはどうやって決めるんですか?
「IPネットワーク」というテーマが決まっていたら、その技術についての情報収集というか勉強から入る。もともと開発者だったわけでも技術的なことに詳しいわけでもないので。そのために、同じテーマを扱っているセミナーやイベントがあれば参加する。後は、関連書籍や雑誌を買い漁る。特に入門レベルや基礎を扱っているもの。
正直、@ITに書いてあることは難しくて理解できないことが多い。だから、@ITを読んで理解できるようになるために、ほかで勉強している感じもする(笑)。実は、このプロセスが一番苦しい。@ITの読者は、表面的な理解だけで企画したようなプログラムじゃ満足してくれないからね。
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会場下見中の一コマ。一応、マトモな服を着ることもある |
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――来場者が「満足してる」ことは何で判断しているのですか?
セミナーの最後まで、どれだけお客さん残ってくれたか、どんな表情をしてるかとか、会場の空気はどうだったかとか。それから、回収したアンケート結果からも満足度は分かる。おざなりな感想なのか、本当に役にたったのか、不満足な部分があったのかとかも丹念に読んでると読み解ける。
それから、今度は会場で来場者に感想を直接聞いてみたい。どこが良かったか、何がイマイチだったか。次はどんなセミナーがいいか。例えば、テーマや時期とか、どんな雰囲気がよいとか。それから、受講料はいくらぐらいがよいか、無料の方がいいのかなど。単純に励ましの言葉でも嬉しいな。声かけてください。
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枕としても使えるユーズフルなクマちゃんが、「激務で疲れた」加部を癒す。ん?
なぜそこにワインが…… |
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――次にやるセミナーはどういう人を対象にしたものなんですか?
ソフトウェアエンジニアリングに興味のある人、@ITのDevelopment
Styleの記事に興味のある人には、必ず有益な内容です。現場のデベロッパーのために、Javaコンポーネントの活用からソリューションまで、開発生産性の向上とIT投資最大化という課題をシステムとビジネスという切り口で提供するセミナーです。今回は入場無料なので、関心のある方はぜひお越しください!
――セミナーを運営していて、やっててよかったと思えることは?
人を喜ばせることをするのが好きなので、来場者の方が楽しんでくれたらそれが一番嬉しい。喜んでくれるならなんでもするよ。セミナー当日にクマちゃんでお出迎えでもよいよ。ほかの衣装のリクエストもあれば教えてください。
――コスプレかよ!
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