JEPAX
ジェパエックス
JEPAXは、JEPA出版データフォーマット標準化研究委員会において、イースト株式会社の渋谷誠氏が中心になって開発された、電子出版交換フォーマットである。早い時期からXMLを用いた実用言語として開発が行われており、日本におけるXMLの利用例のサンプルとして紹介される機会も多い。また、XMLの使い方の良質なお手本として推奨されることも多い。
JEPAXの目的は、特定のメーカーや技術に左右されずに、電子書籍を作成し、長期保存する点にある。電子書籍は、その性格上、高度な暗号化などが行われるため、エンドユーザーである読者への配布フォーマットは特定メーカーに属する特定技術になる傾向がある。このような独自フォーマットは複数あり、それらに対応するために複数の電子書籍を別個にオーサリングすることはコスト増となる。また、技術がすたれると閲覧不可能になる危険もある。これらの問題を解決するために、開かれた中立の標準フォーマットで記述しておき、各種フォーマットに変換して用いることが提案され、その目的のためにJEPAXが開発された。
なお、JEPAX文書はその性格上、長めになることが多く、またJEPAXサイトに多数のJEPAXサンプル文書があるため、本ページへのサンプルの掲載は割愛する。
なお、JEPAXは、「ジェパエックス」と発音する。
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