FreeBSD
フリービーエスディー
Nate Williams、Rod Grimes、Jordan K. Hubbardの3人によってPC/AT互換機用として1993年に開発が始まったUNIX互換OS。現在はAlphaおよびPC-98アーキテクチャに移植されている。
FreeBSDはフリーソフトウェアとしてソースコードを含めて無償で公開されており、FreeBSDプロジェクトによって管理されている。
386BSDから派生したOSだが、386BSDに対するパッチによってバージョンアップを行うのではなく、あらかじめパッチがあたった386BSDをインストールできるパッケージを作成するという方針で開発されている。同じく386BSDから派生したNetBSDが積極的に先進的な機能を取り入れ、ほかのプラットフォームへの移植も意欲的に行われているのに対し、FreeBSDはNetBSDの成果を取り込みつつ安定性を重視するという特徴がある。
FreeBSDはBSDライセンスに基づいて公開されているため、GPLに基づいて公開されているソフトウェア(Linuxなど)よりも利用に関する自由度が高い。
FreeBSDの特徴の1つに、Portsという形態によるソフトウェアの提供がある。Portsとは、ソースコードやMakefileに関する情報のスケルトンを提供し、makeコマンドを実行することによってローカルCD-ROMやインターネット上のサーバからソースコードを取ってきて、コンパイル、インストールを行う仕組みである。また、コンパイル済みの実行形式を圧縮してまとめたpackageを利用することもできる。
FreeBSDはstableとcurrentという2つのバージョンが公開されており、安定版であるstableの2001年5月時点での最新バージョンは4.3である。
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