PHP
ピーエイチピー
正式名称は「PHP:Hypertext Preprocessor」。サーバサイド埋め込み型スクリプト言語で、シンプルな文法、データベースとの親和性、高いパフォーマンスで人気がある。
PHPは<?php ... ?>タグで囲んだスクリプトをHTMLに埋め込む形で記述する。スクリプトはWebブラウザに転送される前にサーバ上で処理されるため、Webブラウザの互換性の影響を受けることはない。Windowsでも利用可能で、IISなどに組み込むことも可能だが、最も一般的なのはUNIX系OSでApacheと組み合わせた環境である。
PHPは、1994年にRasmus LerdorfがWebに掲載した、自分の履歴書の閲覧者を追跡するためにPerlを基に開発した「Personal Home Page」ツールとしてリリースされた。これが、1995年半ばごろにスクリプティングエンジンとHTMLフォームからの入力を解析するFI(Form Interpreter)を組み込んだPHP/FI(PHP2)となる。
1997年半ばにはLerdorfの個人作業からLerdorf、Andi Gutmans、Zeev Suraski、Stig Bakken、Shane Caraveo、Jim Winsteadらによる共同プロジェクトに移行した。SuraskiとGutmansによってパーサが書き直されたものがPHP3で、1998年にリリースされた。PHP3ではモジュールを作成することで機能を自由に拡張できるようにするAPIが追加されたほか、文法も改善された。
2000年に公開されたPHP4は、スクリプティングエンジンがZendエンジンに変更され、より高速になった。ZendエンジンはPHP3のエンジンと上位互換だが、一部非互換なので注意が必要である。
PHPがPerlをはじめとするほかのスクリプト言語と異なる点は、Webでの使用を前提としていることにある(Perlはシェル上でも実行できる)。PHPはCGIインタプリタとしても使えるし、Webサーバのモジュールとして組み込むこともできる。
CGIインタプリタとしてPHPを使用した場合は、他スクリプトを使ったCGIと同じく、スクリプト処理時にPHPのインスタンスを生成するためパフォーマンスは低下する。Webサーバのモジュールとして組み込むと、スクリプトはWebサーバソフトウェアのプロセスと同じアドレス空間で実行されるため、高速でWebサーバへの負荷も小さい。
- 【 pidof 】コマンド――コマンド名からプロセスIDを探す (2017/7/27)
本連載は、Linuxのコマンドについて、基本書式からオプション、具体的な実行例までを紹介していきます。今回は、コマンド名からプロセスIDを探す「pidof」コマンドです。 - Linuxの「ジョブコントロール」をマスターしよう (2017/7/21)
今回は、コマンドライン環境でのジョブコントロールを試してみましょう。X環境を持たないサーバ管理やリモート接続時に役立つ操作です - 【 pidstat 】コマンド――プロセスのリソース使用量を表示する (2017/7/21)
本連載は、Linuxのコマンドについて、基本書式からオプション、具体的な実行例までを紹介していきます。今回は、プロセスごとのCPUの使用率やI/Oデバイスの使用状況を表示する「pidstat」コマンドです。 - 【 iostat 】コマンド――I/Oデバイスの使用状況を表示する (2017/7/20)
本連載は、Linuxのコマンドについて、基本書式からオプション、具体的な実行例までを紹介していきます。今回は、I/Oデバイスの使用状況を表示する「iostat」コマンドです。
|
|