シェル

shell / Shell

 UNIXなどのOSで使用されるコマンドインタプリタ。

 インタプリタとは、一般的に利用者が打ち込む指令(コマンド)を読み込み/解釈して、それに応じた動作を実行するプログラムのことを指す。UNIXの世界では、特にコマンドインタプリタのことをシェルと呼ぶ。

 このシェル(殻)という名前は、カーネル(OS)とアプリケーションの中間に位置し、カーネルを包み込むことに由来する。シェルは、ユーザーからのコマンドを対話的に処理するのみならず、シェルスクリプトと呼ばれるファイルを作成することにより、一連の処理をバッチ(一括して連続的に)実行することもできる。

 UNIX用のシェルにはBourne Shell、C Shell、Korn Shell、bashなど、幾つかの種類が存在する。

  • Bourne Shell
    AT&Tで研究開発されたシェル。Steven R. Bourneによって書かれたため、Bourne Shellと呼ばれる。
  • C Shell
    カリフォルニア大学バークレイ校で開発されたシェル。対話機能に優れ、演算機能や配列/文字列操作、C言語のような構文も扱うことができる。
  • Korn Shell
    David G. Kornによって開発され、Bourneシェルと互換性のあるシェル。C Shellのように、組み込み演算機能、配列、文字列操作などのプログラミング機能がある。
  • bash(Bourne Again SHell)
    GNUプロジェクトによって開発されたシェル。Korn Shellの演算機能、C Shellの対話機能などを取り込んだ、高機能なシェル。

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