HTML

エイチ・ティー・エム・エル / Hypertext Markup Language

 Webページ生成用のマークアップ言語。ドキュメントに「<」および「>」の記号で囲まれたタグを用いることで、表題・段落・リスト・表組などの情報構造、イメージファイルの参照、ハイパーリンクの設定、オブジェクトの埋め込みをテキストベースで表現できる。Webブラウザおよび、ほかのHTMLプロセッサーの振る舞いに影響を与えることができるスクリプトコードも含む。

 1980年に物理学者Tim Berners-Lee氏がCERNに在籍していたころ、CERNの研究者のためにドキュメントを共有する「ハイパーテキストシステム」を提案し、プロトタイプが開発された。

 その後、Tim Berners-Lee氏を筆頭にW3Cという標準化団体が立ち上がり、さまざまな方法で拡張されていった。しかし、文字色の設定などのデザイン要素を定義するタグが実装されたほか、多くのWebブラウザに固有のタグが組み込まれていたことが、論理構造の記述およびドキュメントの共有というHTML本来の目的から逸脱するようになった。そのため、HTML 4.0ではデザイン要素のCSSへの記述や、異なるWebブラウザやプラットフォームでも共有できる本来の形へ回帰するように改訂された。

 W3Cによって勧告された最終バージョンは1999年後半に公表されたHTML 4.01である。その後、HTMLはXMLの文法で定義しなおされたXHTMLへと移行するようになってきたが、HTML 5も策定が進行中である。

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