どうすれば長く健康に働き、エンジニアが成長し続けられるのか。
キャリアは人生のプロセスでもある。その道のりには、結婚、出産、育児、ケガや介護などのさまざまなイベントが起こり、両立したり中断したりしながら仕事を続けていく。エンジニアが必要なときに必要とする支援を提供し、心身ともに健康で長く働ける環境を用意してくれるのが、働きやすい会社ではないだろうか。
働き方改革が叫ばれる昨今。世の中には制度だけ用意し、実際には全く運用できていない会社も多い。しかし「KDDIエボルバ」は、実情に即した働き方改革をどんどん推進し、現場に広く浸透するための取り組みを続けているという。
KDDIエボルバはKDDIの100%子会社だ。ビジネスプロセスアウトソーシング(BPO)を主軸にコンタクトセンター事業や、ITエンジニアの技術者派遣、インフラシステムの運用保守に関わる受託業務などを行うITソリューション事業(以下、ITS事業)に取り組んでいる。大手通信キャリアであるKDDIを始めとした世界最大級の通信インフラを日々支えるITS事業では、5G通信の普及や最先端技術を活用したシステム運用の多様化などを受けた受託業務領域の拡大が見込まれており、それらに応える技術力強化、ソリューション提供領域の拡張に向け、現在900人に達しているエンジニアを早期に倍増させる予定である。
ITS事業のエンジニアは、KDDIと同じ立場でさまざまなプロジェクトに関わることができる。他では得難い経験ができるとエンジニアから支持されている。
本稿では、ITS事業の「スキルアップ支援」「働き方改革」「長く働ける環境」に注目する。
エンジニアのキャリア形成には、スキルの研さんが欠かせない。KDDIエボルバは、未経験者でも経験者でも長く着実にキャリアを積み重ねていけるよう、研修、教育に力を入れている。
技術面では、ITS事業が独自で開催する勉強会「エボルバカレッジ」があり、エンジニアは磨きたいスキルに合わせて受講が可能だ。実機環境を用いた「ハンズオン研修」、Webで受講できる「eラーニング研修」、選抜式の「ブートキャンプ研修」があり、CCNA取得を目指すネットワーク講座やLPIC取得を目指すLinux講座、「Amazon Web Services」(AWS)を始めとする各種クラウドサービスに関する技術講習など、さまざまなテーマで実施している。2020年はコロナの影響でいったん休止したが、11月からオンラインで再開。「Microsoft Teams」を使って各回20人程の規模で実施している。再開後半年弱で17講座を開催、就業後の自主参加型の勉強会ながら申込総数140人(コロナ禍以前は2018〜19年度で約500人受講)と盛況だという。
また、KDDIが開催する技術セミナーや研修に参加する機会も多い。KDDIは基礎技術研究も行う日本でも有数の先端企業であり、その技術がいち早く学べるのはグループ企業ならではの大きなメリットといえよう。
プロジェクトマネジメントのキャリアを考えているエンジニアに対応した研修も用意している。階層別に、必要な段階で必要なスキルを学べるようにカリキュラムが組まれており、コーチング研修、会計基礎研修、会計応用研修、労務管理研修など、組織やプロジェクトをマネジメントするためのさまざまなスキルを基礎から理解できるようになっている。
さまざまな研修を充実させている理由を、ITS事業本部 ITソリューション本部 副本部長 宇藤啓一郎氏は、「IT技術者は慢性的に不足していますが、それは今のエンジニアが安泰だという意味ではありません。AIや自動化でエンジニアの仕事が奪われることもあります。だから今のうちから、たゆまぬ技術力向上に加え、マネジメント力も身に付けて、『あなただから』と任せられるエンジニアになってほしいのです」と説明する。
根底にあるのは、エンジニアへの「愛」だ。宇藤氏の言葉からは、将来も生き残り、活躍するエンジニアになってもらいたい。そのためのサポートなら惜しみなくする、という同社の意志が感じられる。
ITS事業は、エンジニアが長きにわたって活躍し続けられるよう、働き方改革にも力を入れている。コロナなどの社会的な環境の変化にも、個人の環境の変化にも対応できるように考えられた制度の数々を紹介しよう。
KDDIエボルバで働く仲間はどのような人たちなのだろうか。
同社の社員を技術領域別に見ると、ネットワークエンジニアが69.5%、サーバエンジニアが5.8%、システムエンジニアが24.6%である。
年代別では、20代が16.1%、30代が48.8%、40代以上が35.1%という割合であり、30代が中心となって活躍していることが分かる(2021年3月時点)。
ITS事業では、社員が長きにわたって活躍できるように、社会や個人の環境の変化に合わせた「働き方改革」を大胆かつ強力に推進している。
例えば「長時間労働抑制」。原則として午後8時までに退社、週1日以上の「ノー残業デー」が社内定着し、客先で働くエンジニアは現場状況によっては実践が難しいケースもあるが、エンジニアの時間外労働は月平均15時間、有休消化率は86%(2019年実績/取得率100%)と、達成度合いは高い。
テレワークも積極的に導入している。こちらも就業先となるクライアント企業や部門によって環境や頻度は異なるが、多くのエンジニアが活用しており、特にシステム開発やフロントSEのテレワーク率は7割だという。出社が必要な業務の場合は、3密対策、消毒などの通常対策はもちろんのこと、フロア分散、エレベーターを含めた動線分離、時差出勤など、万全のコロナ対策を取っている。
個人の環境の変化に合わせた制度も充実しており、全社的に産前産後休暇、育児休暇の取得者は多い。子育てをしながら働く時短勤務者も多くいる。
実は宇藤氏も、昨年育児休暇を取得した。
世の中にはまだまだ男性が育児休暇を取りにくい風潮があるが、既に複数人の男性社員の育児休暇取得実績がある同社の対応は、実に気持ちの良いものだった。
「2020年5月に第2子が誕生し、産後のさまざまな手続きや育児のために有給休暇を数日取るつもりでした。すると上司が、『せっかくだから育児休暇を取りなよ』と背中を押してくれました」
そして1カ月間の育児休暇取得が決定。周囲のバックアップ体制も見事だった。育児休暇取得が決まったのは、休暇に入る数日前だったが、周囲が迅速にあらゆるバックアップ体制を整えてくれたそうだ。
「日にちがない中で、申請手続きや引き継ぎ業務などが、とてもスムーズに進みました。本当にありがたかったです」
育児休暇中も、さまざまな配慮があったという。
「上司から現場に『育児休暇中は、宇藤をゆっくりさせてほしい』という指示が飛んでいたそうで、仕事をする権限が全て停止していました(苦笑)。休暇中は電話も承認系のメールも一切なかったので、仕事のことを気にせず1カ月間、育児に専念できました」
見事なチームワークで、働くときは働く、休むときは休むというメリハリのある休暇を取得できたという。優れた制度を、理解あるメンバーのサポートのもと、きちんと運用しているのは、KDDIエボルバの大きな魅力だ。
こうした制度を活用しやすい職場の理解、人間関係と風通しの良さがあるKDDIエボルバで長く働き続けたいと考えるエンジニアは多い。
ITS事業では、エンジニア仲間同士がコミュニケーションを図る活動が盛んに行われている。エンジニア主体で開催する「もちまわり勉強会」は、エンジニアがテキストを作成して、現場の業務や知識をナレッジとして他グループのメンバーに共有している。サークル活動も活発で、フットサルのチームなどがあるという。このような活動を通して、エンジニア同士が横のつながりを作り、仕事面でも互いに気軽に相談やサポートしあう場面もしばしばある。現在はコロナ禍で休止中のものもあるが、状況を見ながら再開予定だ。
このような雰囲気の良さもあってか、KDDIエボルバ ITS事業は定着率がとても高い。2020年度の定着率は99.7%(就業者数−退職者数/年間稼働人数)と高く、さらに、一度退職したエンジニアが再度入社するケースも多いという。
「退職したエンジニアが、『やっぱりKDDIエボルバが良い』と戻ってきてくれたケースが何件もあります。外の世界を経験したからこそ、ここの良さが分かるのかもしれません。私は、違う業界や領域でチャレンジしたいと考える人が飛び立つことは応援しているんです。でも、『もし失敗したり、もう一度ここで働きたいと思ったりしたら、いつでも戻ってきていいよ』とも伝えています。外に出ていろいろな経験をしたからこそ力を発揮できることがあると思いますから」
KDDIエボルバには、キャリアアップや家庭の事情などが理由で退職した人が、再び同社で活躍したいと希望した場合に再雇用する「エボルバ・リターン採用(退職者再雇用制度)」という制度があり、門戸を開いている。職場に戻れる選択肢があることはエンジニアにとっていざというときの安心材料となる。
退職者たちが「転職先が合わない」と感じたとき、さらに別の転職先を探すのではなく、あえて「KDDIエボルバに戻りたい」と思えるのは、同社の働きやすさあってのことだろう。
長きにわたりエンジニアが思い描くキャリアプランを実現できる理想的な環境を構築しているKDDIエボルバ ITS事業は今、共に働く仲間を募集している。
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提供:株式会社KDDIエボルバ
アイティメディア営業企画/制作:@IT自分戦略研究所 編集部/掲載内容有効期限:2021年5月12日