第2回 コマンド プロンプト入門(その2):Windows 2000 活用講座 Windows 2000 コマンドライン徹底活用(1/6 ページ)
GUIだけでは面倒な定型処理やシステムのメンテナンスも、コマンドラインを使えば効率よく作業できる。
前回は、コマンド プロンプトの基本的な使い方について解説した。今回はその続きとして、ネットワーク上のファイルを扱うためのネットワーク パス指定の方法について補足した後、コマンド ラインの編集機能やコマンド プロンプトの起動オプションについて解説する。
ネットワーク パスとUNC
コマンドラインのパス指定では、ローカルのハードディスク上のファイルを指定することはもちろんができるが、ネットワーク上の他のマシンにあるファイルなども指定することができる。これには、UNC(Universal Naming Convention)と呼ばれる形式を使い、ホスト名、共有名、パスを以下のように指定する。
\\ホスト名\共有名\パス
例えば、「host01」というマシンが公開している「appdata」という共有名からアクセス可能な「\office\word\main01.doc」というファイルは、
\\host01\appdata\office\word\main01.doc
と指定する。なおこのときの条件としては、
- ホスト名で相手マシンがアクセス可能なこと
- 相手マシンが共有名でディレクトリを公開していること
の2つの条件が満たされている必要がある。具体的には、TCP/IPまたはNetBEUIプロトコルがインストールされており、かつ、Microsoftネットワーク共有サービスが組み込まれている必要がある。またその上で、相手マシンの管理者が、ディレクトリに共有名を付けて公開していなければならない。さらに実際には、それぞれの共有ディレクトリやファイルなどへのアクセス権限も必要となる。
このUNCによるネットワーク内のファイルの指定は、パスを指定できるところなら、基本的にはどのような場面でも利用可能である。ただし一部のユーティリティでは、ローカルデバイスに対してしか働かないものがある(例えばchkdskなど)。
またこの方法とは別に、ローカルマシン上でUNCパスをドライブに割り当てることで、結果的にネットワーク上のファイルにアクセスすることも可能である。例えば先ほどの「host01」の「appdata」を「k:」というドライブに割り当ててあるとすると、「\\host01\appdata\office\word\main01.doc」というファイルは、「k:\office\word\main01.doc」という名前でもアクセスすることができる。
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