検索
連載

業務フローと保有個人情報の洗い出しPマーク取得への道(2)(2/3 ページ)

PC用表示 関連情報
Share
Tweet
LINE
Hatena

プロジェクト推進チームへの教育

 プロジェクトを推進するにあたって、プロジェクトチームのメンバーは、ほかの社員よりも一足早く個人情報保護法およびプライバシーマークの要求事項について知識を身に付けておく必要があります。なるべく早い段階で勉強会などを実施します。

【プロジェクト推進チームの勉強会の内容】

  • 個人情報保護法の理解
  • JIS Q 15001の理解

プライバシーマーク取得スケジュール

 プライバシーマーク取得に向けて、以下のようなスケジュールで進めていきます。企業の規模によっても左右されますが、計画から認定まで8〜12カ月の期間を要します。

 プライバシーマークを申請する前に、ルールの策定と実施、社員教育、内部監査と是正計画までのサイクルを1回実行しておく必要があります。それ故、計画から申請までには4〜6カ月かかると思ってください。

図3 プライバシーマーク取得スケジュール例
図3 プライバシーマーク取得スケジュール例

計画ができたら「現状の把握」を

 現状の把握フェイズは、まず各部門の個人情報を取り扱う業務について整理するところからスタートします。現在社内で保有している個人情報をもれなく調査することが重要です。

 各部門に対して、「保有している個人情報を報告せよ」とアナウンスをしても、なかなかすべてを報告してくれません。業務として明らかに個人情報を取り扱っている部門(例えば、カスタマーサービス業務や通販業務など)については個人情報を保有していることを日常的に意識できているのですが、あらためて「気付き」を与えないと見つからない個人情報も意外と多いものです。これは隠しているのではなく、個人情報を保有していることに気付かないのです。

 そこで、個人情報を洗い出すために、以下のような手順で進めます。

図4 個人情報洗い出し手順
図4 個人情報洗い出し手順

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

Security & Trust 記事ランキング

  1. 「SMSは認証に使わないで」 米CISA、モバイル通信を保護する8つのベストプラクティスを公開
  2. 終わらせましょう。複雑過ぎるKubernetes/クラウドネイティブが生む心理的安全性の低下を――無料でクラウドセキュリティの勘所が分かる130ページの電子書籍
  3. 3割程度のSaaS事業者が標準的なセキュリティ対策をしていない アシュアードがSaaS事業者を調査
  4. 「このままゼロトラストへ進んでいいの?」と迷う企業やこれから入門する企業も必見、ゼロトラストの本質、始め方/進め方が分かる無料の電子書籍
  5. 「生成AIのサイバー攻撃への悪用」は増加する? 徳丸浩氏が予測する2025年のセキュリティ
  6. 増える標的型ランサムウェア被害、現場支援から見えてきた実態と、脆弱性対応が「限界」の理由
  7. 中小企業の20%の経営層は「自社はサイバー攻撃に遭わない」と信じている バラクーダネットワークス調査
  8. ゼロトラストの理想と現実を立命館大学 上原教授が語る――本当に運用できるか? 最後は“人”を信用できるかどうか
  9. AWS、組織のセキュリティインシデント対応を支援する「AWS Security Incident Response」を発表 アラートに圧倒されるセキュリティチームをどう支援?
  10. 「SQLite」のゼロデイ脆弱性、GoogleのAIエージェントが見つける AIは脆弱性調査の課題をどう解決したのか?
ページトップに戻る