検索
連載

Integration Servicesで異種データも楽々インポートSQL Server 2005を使いこなそう(1)(2/3 ページ)

5年ぶりのメジャーバージョンアップとなったSQL Server 2005。本連載では、SQL Server 2005への移行を検討しているデータベース管理者に向け、新規に実装されたさまざまな機能の詳細を紹介していく。(編集局)

PC用表示 関連情報
Share
Tweet
LINE
Hatena

 GUIツールであるBI Development Studioに加えて、SSISではコマンドラインツールも用意されています(表1)。パッケージ実行用ツールを使えば、独自に作成したスクリプトやプログラムからパッケージを実行することができます。

*** 一部省略されたコンテンツがあります。PC版でご覧ください。 ***

 SSISパッケージの実行状況監視については、SQL Server 2000 Enterprise Managerの後継としてSQL Server 2005より用意される「SQL Server Management Studio」を利用します。SQL Server Management Studioを利用することにより、データベースの管理を一元化することが可能となります。SSISの実行状況監視は、ローカルサーバだけでなくリモートサーバのSQL Serverで実行されるパッケージについても行うことができます。

新しいアーキテクチャ

 SQL Server 2000のDTSデザイナでは、ETL処理を開発する際、処理の流れとデータの流れが混在してしまうことが1つの問題でした。そこでSSISでは、条件分岐やメールの送信、ログの書き込みといったタスクと、データを抽出/変換/挿入する処理を、それぞれ「制御フロー」と「データフロー」に分けて開発することを可能としました。

 「制御フロー」では、ETL処理を行うに当たって発生する流れの制御を記述します。ループの処理やメール送信、FTP接続、プロセス実行、ログの書き込みなどがこれに当たります。「データフロー」では、実際にファイルやデータベースに接続し、データの抽出、変換加工、挿入といったデータの流れを記述します。データフローは制御フローから呼ばれる形となるため、データフローで複雑な処理を記述しても、全体としては簡潔さを保つことができます(図3)。

 SSISは制御フローを「データ変換ランタイム(Data Transformation Runtime:DTR)」、データフローを「データ変換パイプライン(Data Transformation Pipeline:DTP)」という別々のエンジンで処理しています。SSISでは、このDTRとDTPの記述がメインの開発作業となります。

図3 SSISのアーキテクチャ
図3 SSISのアーキテクチャ

 制御フローでは、主に次のようなタスクを実行することができます。

*** 一部省略されたコンテンツがあります。PC版でご覧ください。 ***

 データフローでは、主に次のような処理を実装可能です。

*** 一部省略されたコンテンツがあります。PC版でご覧ください。 ***

 特にデータ変換タスクに関しては、このほかにも多彩な変換コンポーネントが用意されています。DTSでは変換処理に関しても貧弱な部分がありましたが、SSISでは多彩なコンポーネントを適切に利用することにより、複雑かつ高度な処理を開発することが可能です。(次ページに続く)

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

ページトップに戻る