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VB.NETで楽々Oracleストアド・プロシージャ作成.NETでOracleアプリを作ろう(5)(4/4 ページ)

本記事では、Oracleが提供する.NETプラットフォーム開発向けのミドルウェアやツールを使って、.NET環境でOracleアプリケーション開発を効率的に行うためのノウハウを解説する。(編集部)

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OraClrAgentのチューニング

 OraClrAgentサービスは、ODE.NETの一部としてインストールされるWindowsのサービスです。OracleClrAgentというサービス名で登録されています。

 .NETストアド・プロシージャは実際には、extprocというプロセス内でホスティングされますが、このOraClrAgentサービスはこのextprocプロセスの起動・停止・設定のために使用されるサービスになります。デフォルトの設定では、負荷が高くなった際にパフォーマンスに影響が出る可能性がありますが、OraClrAgentサービスの設定を変更することでパフォーマンスを改善できる可能性があります。

手順1 サービスの確認

 Windowsのスタートメニューから「コントロールパネル」?「管理ツール」?「サービス」よりOracleClrAgentのプロパティを確認します。デフォルトの設定は「実行ファイルのパス」から確認することができます(リスト7)。

*** 一部省略されたコンテンツがあります。PC版でご覧ください。 ***

 OraClrAgentサービスのパラメータにはさまざまなものがありますが、パフォーマンスに影響を及ぼすパラメータは以下の3つです。

  • max_sessions:接続可能なセッションの最大数
  • max_task_threads:実行するスレッドの最大数
  • max_dispatchers:リスナーがディスパッチ可能な最大数
メモ:そのほかのパラメータについては、OTN-Jにあるマニュアル「Database Extensions for .NET 開発者ガイド」を参照してください。

手順2 OraClrAgentサービスのパラメータの変更

 OraClrAgentサービスのパラメータの変更は、レジストリの変更を行うことで可能です。OraClrAgentサービスは以下のレジストリ・キーに登録されています。

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 このレジストリ・キーのImagePathの値を変更することで、パラメータの変更が可能です。ImagePathの値にはOraClrAgentサービスのパラメータが組み込まれた形で記述されています。ImagePathの記述をリスト9の例のように変更することで、高負荷時におけるパフォーマンスの向上が期待できます。

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おわりに

 本連載では、ODTを使用したOracleアプリケーションの開発から、ODE.NETを使用した.NETストアド・プロシージャの作成までを解説しました。Oracleアプリケーションの開発にかかわるすべての作業をVS.NETから行うことができ、ストアド・プロシージャまでが.NETで開発できることがご理解いただけたと思います。本連載を通じて、読者の皆さまがOracleアプリケーションの開発をより楽に効率よく行えるようになれば幸いです。

 .NET環境でOracleを快適に利用するための技術情報などは適宜Oracle Technology Network(OTN-J)で公開されます。こちらの情報もぜひご覧ください。長い間、ご愛読いただき、ありがとうございました。(連載完)

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