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FlexアプリにFlashの視覚効果を取り入れるには?現場で使えるFlex実践テクニック(2)(2/2 ページ)

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ステートを移行する際の視覚効果:トランジション

 トランジションとは、ビューステートが、あるステートから別のステートへ移行する際の視覚効果です。

 以下は、前回と同じステートのサンプルです。コンボボックスで選択した項目に応じてステートが変化します。

 今回は、さらにトランジションを指定します。コード上ではApplication直下に<mx:transitions>タグを記述します。また、<mx:transitions>タグには<mx:Transition>タグを複数記述できます。

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 <mx:Transition>タグでは、どのステートからどのステートへ移行したときに実行されるかをfromState、toStateでステートのnameを指定します。*(ワイルドカード)を指定することですべてのステートを対象とすることが可能です。

 <mx:Transition>タグには、実際のエフェクトを記述します。ここでは、エフェクトの対象とするコンポーネントをtargetにidで指定しています。複数のコンポーネントをエフェクトの対象とするにはtargetsに配列で指定します。

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エフェクトの変化の速さを変える:イージング

 通常では、エフェクトの変化の度合いは一定ですが、イージングを使うと、だんだん加速しながら目的の値まで変化したり、逆に減速しながら変化したり、途中でいったん戻ったりしながら変化したりと、複雑な変化を指定できます。

 イージングを使うには、エフェクトのeasingFunctionに変化の仕方を定義した関数を指定します。

ボタンをプルプル弾ませてみよう!

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 この例では、Bounceというイージングを定義しています。いったん目的の値まで変化した後に、ちょっとバウンドするような効果があります。

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 イージングを用いると、コンポーネントの動作に表情を付けることができます。

ユーザーへの誘導を直感的に伝えるために

 このように、データの流れをうまくアニメーションで表現することによって、ユーザーが次に何をすればいいかなど、直感的に伝えることができます。ただ単に目立たせるためにというよりも、ユーザビリティ向上のためにFlashの表現力を取り入れてみてはいかがでしょうか。

 次回は、Flexアプリケーションにおけるドラッグ&ドロップの実装方法について解説します。

プロフィール

成瀬 勉(なるせ つとむ)
クラスメソッド株式会社 エンタープライズサービス部門アーキテクト

Macromedia FLASH MX 2004 Developer認定技術者
FlashエンジニアとしてWeb製作を経たのちWebアプリケーション開発に携わる。FlexやWPFなどのRIA開発および技術調査を日々行っている。

クラスメソッド株式会社での主な開発実績は、旭化成の電子ファイリングシステム、ひまわり証券のオンライントレードシステム、ベルシステム24の営業支援システムなど。
ブログ(C:\narun)も更新中。



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