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第11回 WScriptオブジェクトを利用する(2)基礎解説 演習方式で身につけるチェック式WSH超入門(5/5 ページ)

WScriptオブジェクト解説の後編。標準入出力やCOMオブジェクトの操作について説明する。COMを使うために必要なタイプライブラリも解説。

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 「タイプ・ライブラリ」とは、本文でも述べたとおり、COMオブジェクトがどんなメソッドやプロパティ、イベントなどを持っているか、そしてそれらがどういう働きをするかについて説明したものである。タイプ・ライブラリはWSHなどからオブジェクトを参照する際に読み込まれるが、スクリプトを書く際にもオブジェクトの仕様を知りたい場合に有用である(もちろんヘルプ・ファイルがあるものに関してはそれを見るのもよいが、往々にしてヘルプが存在しない場合があるので、その際に特に有用である)。

 タイプ・ライブラリを参照するにはいくつかの方法があるが、ここではMicrosoft Officeに付属のVisual Basic Editorから呼び出し可能な「オブジェクト・ブラウザ」を用いる方法を述べる。

 まずWord 2003を起動し、メニューの[ツール]メニューの[マクロ]−[Visual Basic Editor]を起動する([Alt]+[F11]キーでも呼び出せる)。


 Visual Basic Editorが起動したらメニューの[表示]メニューの[オブジェクト ブラウザ]からオブジェクト・ブラウザを起動する([F2]キーでも呼び出せる)。


 オブジェクト・ブラウザが起動したらマウスを右クリックし、ポップアップ・メニューから[参照設定]を選ぶ。


 参照設定を起動すると、次のような画面が表示される。


 ここではInternetExplorerオブジェクトのタイプ・ライブラリを調べてみよう。[参照設定]ダイアログが開いたら、[Microsoft Internet Controls]のチェック・ボックスをオンにし、[OK]をクリックする。タイプ・ライブラリのファイル・パスが分かっている場合は[参照]ボタンをクリックして選択してもよい。


 オブジェクト・ブラウザの画面に戻り、上部にあるドロップダウン・リストから、先ほど表示されていたオブジェクト・ライブラリのファイル名である「SHDocVw」を選択する。


 すると、クラス・リスト・ビューに「InternetExplorer」オブジェクトが表示される。右のリスト・ビューにはオブジェクトのメンバ(プロパティ/メソッド/イベントなど)がリストアップされる。


 例えば、Visibleプロパティの説明を見るには「Visible」をクリックする。すると、ウィンドウの下部には、英語でプロパティの説明が表示される。As BooleanとはVisual Basicの表記で、Boolean型の値を持つという意味である。


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