第1回 DNSの基礎知識:Active Directory管理者のためのDNS入門(1/3 ページ)
ADの導入にはDNSの知識が不可欠だ。DNSとは何か? ADとの関係は? インストール&設定法など。DNSを初歩から学ぶ。
連載「改訂 管理者のためのActive Directory入門」では、Active Directoryの基礎やその導入方法について解説した。DNS(Domain Name System)は、Active Directoryのインストールの要件にもなっており、DNSがないとActive Directoryは機能しない。またActive Directoryで使用するDNSには、いくつかの要件があるため、それらに注意しないとActive Directoryのインストールが完了してもドメイン・コントローラが正常に起動しないということもある。Active Directoryを使用しない環境でも、インターネットの各種サービスを利用する場合には、DNSは必要となることが多く、インターネット接続時にはほとんど必須のサービスといってもよい存在だろう。そこで今回より、主にActive Directory環境での利用を前提としたWindows DNSサーバの基礎知識を順に解説していきたい。今後は以下のような内容で解説を進める予定である。
第1回 DNSの基礎知識(今回)
第2回 Windows DNSサービスのインストール(2008/07/31公開)
第3回 ケース別Windows DNSの設定例
第4回 Windows DNSサービスの管理作業
Active DirectoryとDNS
Active Directoryを利用するためにはDNSが必須である。Active Directoryで使用するDNSにはいくつかの要件があるため、それらに注意しないとドメイン・コントローラが正常に起動しないということもある。本連載では、Active Directory環境を構築するために必要な、Windows ServerのDNSの導入や管理方法について解説する。以下の画面はWindows Server 2003に付属のDNSサーバの管理画面である。Active Directory用にいくつかの特殊なゾーンやレコードが定義されていることが確認できる。
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