インフォテリア・オンラインは7月31日、オンライン付箋共有サービス「lino」のリニューアルに合わせて、linoの体験とサービスについてのディスカッションを行う「lino Night '08 natsu 〜オンライン付箋サービス lino ブロガーミーティング〜」を開催した。
当日はグループ機能を利用したlino night専用グループのキャンパスが用意され、会場のスクリーンに大写しにされていた。参加者がキャンパスに付箋を作成すると、スクリーン上でも反映される仕組みになっており、プレゼンテーション中や歓談中にもサービスに対する意見や質問、さらには「冷房が効きすぎていて寒い」といった声までが共有された。
イベントでは、始めに同社のサービスデザインマネージャーの甲斐淳仁氏が新バージョンの説明を行った。プレゼンテーションそのものもlinoのキャンパスを使用しており、あらかじめ作成してある付箋を段階的に表示するという手法を取っていた。甲斐氏は「フリップをめくっていく、みのもんたメソッド。ただ、事前準備が大変だった」と語った。
甲斐氏のプレゼンテーション後、歓談の時間を利用して、linoのグループキャンパス上に、サービスに対する意見などが募られた。「Wiiで使えるようにしたら面白いのではないか」「iPhoneで使いたい」「オフラインには対応しないのか」「付箋を整列させる機能がほしい」などの質問や意見が出された。
イベントの後半では、開発を担当したインフォテリアの中村智史氏と、デザインを担当したインフォテリア・オンラインの大原直人氏、そして甲斐氏の3人によるディスカッションが行われ、寄せられた質問や意見に対して回答をした。
WiiやiPhoneへの対応に関しては、「Wiiリモコンでの操作は(ユーザーインターフェイスとして)大変かもしれない。iPhoneも、画面が小さいので見づらいのがネックになる。いいアイデアがあったら教えて欲しい」と中村氏が回答。オフライン対応に関しては、中村氏自身が「あまり使いたいと思わない」と話したが、会場で「オフライン版が出たら使いたい」という人に挙手を求めたところ、少なからず手が上がったため、「検討する必要があるかもしれない」と甲斐氏が補足した。「付箋の整列」の機能はあえてつけなかったという。「現実の付箋はわざわざ整列させたりしないでしょう」と中村氏はこだわりを見せた。
中村氏はlinoをイベントでの意見共有ツールとしての利用法に関して、「もともとこうしたイベントで使うという使用法は想定していなかったが、予想外に面白かった。質問もこんなにたくさん出るとは思っていなかったが、挙手だと恥ずかしがってしまう日本人には合っているかもしれない」と感想を述べた。linoのキャンパス上でも、「エンジニア系のイベントでIRCのチャットを垂れ流しにしているが、その代替にいいかも」という意見が上がっていた。
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