Linuxシステムの起動と停止の手順:実践でも役立つLPICドリル(6)(2/4 ページ)
本連載は、Linux 認定試験 LPICに対応しています。一般的なLinuxユーザーレベルのトピックは省略し、システム管理とサーバ管理の内容を取り上げています。また、LPIC対策だけでなく、関連するトピックについて系統的な理解を問う問題も出題しています。連載の特徴は、対象となるプログラムのバージョンを可能な限り明記していること、比較的新しくまとまった解説がまだ少ないトピック、重要だが理解しにくいトピックを優先して取り上げていることです。問題を解き、その解説を読むことにより実践でLinuxを活用できる力を身に付けます。
■今回のディストリビューション: CentOS4.4、Fedora8
問題を解く鍵 【4】【5】
【4】initがランレベルに対応して起動するrcスクリプトとサービスの仕組みを把握しておく
カーネルがinitを起動した後のシーケンスは次のようになります。
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ランレベル3の場合は/etc/rc.d/rc3.dの下のKとSで始まるシェルスクリプトが実行されます。
ランレベル5の場合は/etc/rc.d/rc5.dの下のKとSで始まるシェルスクリプトが実行されます。
Kで始まるスクリプトはプロセスをkillするスクリプト、Sで始まるスクリプトはプロセスをStartするスクリプトで、いずれも/etc/init.dの下のスクリプトへのシンボリックリンクです。Sで始まるシンボリックリンクを作ることにより、システムの立ち上げ時にサービスを起動する設定ができます。
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【5】システム起動時の出力メッセージを把握しておく
システム起動時の出力メッセージや画面表示を把握することにより、起動シーケンスの進行状態を知ることができ、トラブルが発生したときに、どの部位に問題があるのかを推測できます。
grubの出力メッセージ:
メニュー画面表示の前
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grubの出力メッセージ:
メニュー画面表示の後
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カーネルの出力メッセージ(抜粋):
カーネルオプションにquietを指定すると立ち上げ時には表示されませんが、立ち上げ後にdmesgコマンドで確認できます
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initrdの出力メッセージ:
カーネルオプションにquietを指定すると立ち上げ時には表示されません
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init、シェルスクリプトの出力メッセージ(抜粋):
カーネルオプションにrhgbを指定した場合は、rhgbの「詳細の表示」を選択したときのみ表示されます
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rhgbによる立ち上げの画面表示:
システムのランレベルを5に指定し、かつカーネルオプションにrhgbを指定したときに、シェルスクリプトの出力メッセージの代わりに表示されます(図4)
上記の各メッセージのうち、カーネルの出力メッセージはカーネルメモリ内のリングバッファ(ring buffer:循環バッファ)に格納されます。システムが立ち上がって、立ち上げメッセージが画面から消えた後でも、ログインすればdmesgコマンドで表示できます。
また/var/log/dmesgファイルにも格納されるので、catコマンドなどで表示できます。
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