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シスコがFCoEでパートナーを結集、サーバ仮想化をテコに年末から順次本格展開を開始

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 シスコシステムズは10月9日、パートナー企業10社とともに記者会見を行い、FibreChannel over Ethernet(FCoE)で12社と相互接続検証を実施したほか、東京オフィスにデモ設備を設置したと発表した。また、米EMCは10月中に、同社ストレージにおけるFCoEの直接接続を提供開始する。


記者会見には10社が駆けつけた

 FCoEはサーバとストレージの通信で使われるファイバチャネルをイーサネット上で直接動かす新たなプロトコル。シスコは2008年4月にNexus 5000を発表した際、同製品でFCoEをサポートするとしていたが、具体的なサポート形態などについてはこれまで広く告知してこなかった。

 国内でFCoEに関するマルチベンダの大規模な接続検証が行われたのは今回が初めて。サーバ仮想化を用途として設定したことにも特徴がある。


FCoEを使えば、サーバは単一のCNA(Converged Network Adapter)を通じてストレージとネットワークに接続できる

 FCoEの基本的なメリットは単一のアダプタ、単一のケーブル経由でサーバからネットワークとストレージへのアクセス双方を構成でき、配線を簡素化できることにある。これに加えシスコは、9月にVMworldで、VMware ESX上の各仮想マシンとネットワーク/ストレージアクセスの構成を紐付けてネットワーク管理者が管理できるソフトウェアスイッチ「Nexus 1000V」を2009年に提供開始すると発表。サーバ仮想化環境でネットワークとストレージ接続を統合管理できるメリットを打ち出せるようになった。デモ設備では、VMwareの仮想マシンを物理サーバ間で移動する機能であるVMotionを見せ、サーバ仮想化とFCoEの親和性を訴えている。

 FCoE接続環境の共同構築に参加したのは、EMCジャパン、伊藤忠テクノソリューションズ、インテル、Emulex、デル、ネットアップ、ネットワンシステムズ、日本電気、日本ヒューレット・パッカード、富士通、ヴイエムウェア、Q-Logic。


検証ではファイバチャネルへの変換のためにMDSを介している

 FCoEは、その土台となる次世代イーサネットを含め、複数の規格で構成されているが、一部はまだ標準化作業が終わっていない。しかしインテルやEmulex、Q-Logicなどは10GbpsイーサネットアダプタでFCoE対応を正式提供開始しており、シスコもNexus 5000で一部顧客への営業活動を開始している。同社は、2008年中に一部ストレージベンダの認定が取得できるとし、認定がとれたストレージとの組み合わせで本格的にビジネスを開始するという。

 ストレージ側で直接FCoE接続をサポートすると表明しているベンダは現在のところほとんどない。従って、シスコがFCoEからファイバチャネルへの変換機能を提供する必要がある。現状ではこのためにMDSシリーズを併用している。シスコではFCoE - ファイバチャネル変換機能を2008年中にNexus 5000で、2009年中頃にNexus 7000で提供するという。

 ただし、EMCジャパンは@ITの取材に対し、米EMCが10月中にFCoE対応の製品を発表すると答えている。ストレージがFCoE接続をサポートすれば、このプロトコルだけでサーバとストレージを接続できるようになる。

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