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インテル、理数系学生を対象に1億2000万ドルの教育支援「高校生の科学オリンピック」をサポート

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 米インテルは10月22日、理数系分野に取り組む青少年の人材育成を目的に、1億2000万ドルの支援を行うと発表した。

 理数系分野に対する青少年の関心を高め、革新的発想を持ち世界的な課題に取り組む人材を今後10年で育成することが狙い。インテル 渉外担当 副社長のウィル・スウォープ氏は「いまは、理数系教育への投資が最も必要な時期。私たちは、世界中の地域や学校、教育者と連携し、技術革新の土台となる理数科目に学生が楽しく、熱心に取り組めるよう支援していく」と述べている。

 支援は、科学コンテストを運営する「Society for Science & the Public」(SSP)を通じて行う。SSPは、科学分野での公的な研究・教育に取り組む非営利団体。インテル国際学生科学フェア「Intel International Science and Engineering Fair」(Intel ISEF)と「Intel Science Talent Search」の運営を担当している。

 Intel ISEFは、高校生以下の生徒を対象とした、インテルがメインスポンサーを務める科学コンクール。「高校生の科学オリンピック」とも呼ばれ、毎年5月に米国で開催される。50以上の国と地域から1500人以上が参加し、総額400万ドルを超える奨学金や賞金の獲得を競う。 2008年は、51カ国から選抜された1500人以上の学生が参加し、総勢1200人の審査員に研究内容を発表したという。2008年5月に開催されたIntel ISEFでは、日本代表の3プロジェクトが部門優秀賞を受賞している。2007年は、コンピュータ科学、環境科学、動物科学など17分野から研究テーマを選び、その成果を披露した。

 Intel Science Talent Searchは、米国の高学年の高校生が対象。理数系分野で優れた研究作品を生み出した学生に、インテルが総額125万ドルの賞金や奨学金を提供する。

 今回の1億2000万ドルの支援によって、1998年に開始したIntel Science Talent Searchのタイトルスポンサーシップは2016年まで、1996年に開始したIntel ISEFは2019年まで延長することになるという。また、新たに理数系の学生拡充プログラムや、オンライン科学コミュニティ、科学フェア参加者との交流会なども発足させる予定。

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