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リスニング上達のコツは「発音の基礎+繰り返し練習」あなたも取れる! TOEIC925点(3)(1/3 ページ)

1年4カ月の自習で、545点から925点に。独学で短期間にTOEICのスコアを上げた筆者が、英語力向上のノウハウを伝授する。

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 前回「TOEICスコアアップに最も重要な『モチベーション』□」では、英語学習の継続に不可欠なモチベーションの保ち方についてお話ししました。

 いよいよ、具体的な学習方法に入りたいと思います。今回はリスニングについて、次回はリーディングについて紹介します。

リスニングを始める際の大前提

 リスニングの学習は、基本的に「英語の音を頭に染み込ませる」作業です。具体的には、短い学習素材を繰り返し聞き、発音練習を行います。

 しかし、それを効率的に行うためには、まず下記のような準備が必要です。

  • リスニングレベルの文法と語彙(ごい)を身に付ける
  • 発音の基礎知識を身に付ける

リスニングレベルの文法と語彙を身に付ける

 TOEICのリーディングセクションで必要な文法、単語に比べ、リスニングセクションで必要な文法、単語はかなりやさしいものです。リスニングレベルのものであれば、比較的短期間で身に付けることが可能です(文法と単語の学習方法については、別途リーディングの回で紹介します)。

 目安では、リーディングが300点前後であれば、リスニングのためにわざわざ文法や単語を勉強する必要はないでしょう。

 リーディングが250点以下の水準だと、リスニングの問題を文字で読んでも理解できないことがしばしばあります。こういう状態では、英語の音声に慣れるだけでは点数が向上しないでしょう。まずはリスニングレベルの文法と単語を学ぶ必要があります。

  • 文字で読んでも理解できないものは、聞いても決して理解できない

 ネイティブの子どもの場合は別ですが、非ネイティブが外国語を身に付けようとする場合、これはほぼ真実です。

発音の基礎知識を身に付ける

 効率的なリスニングの学習のためには、英語の音声についての知識を身に付けておくことも必要です。これは次の2つに分けられます。

  1. 英語の母音と子音を知る
  2. 発音記号をある程度知る

 げっ面倒だな、と思う人もいるかと思いますが、実はそれほど大変なことではありません。後述する本を2、3日読むだけで身に付きます。

 理屈を知ってから実践する。これが最短の時間で結果を出す秘けつです。そしてリスニングの理屈に相当する部分が、発音に関する知識です。必要な知識を学ばずに、ただ闇雲に練習しても、身に付くまでには長い時間がかかってしまうと思います。

 幸運なことに、私たちには、この道のバイブルともいえる本があります。

バイブルを読もう。『英語耳』のススメ

 英語発音のバイブル、それは『英語耳 発音ができるとリスニングができる』(松澤喜好著 アスキー刊)です。著者である松澤喜好氏は、延べ1500人以上の学生に英語の発音を教えた経験を持ち、「発音できる音は聞き取れる」を信条としたユニークな学習方法を考案されています。

英語耳 発音ができるとリスニングができる

松澤喜好著
アスキー刊
2004年9月
1890円(税込み)

※注文ページへ


 『英語耳』は英語学習者全員が買うべきバイブルです。できるだけ学習段階の初期に出合いたいものですが、リスニングが400点を超えた人にもぜひ読んでほしい本です。きっと、あなたのリスニングに足りないところを埋めてくれることでしょう。

 上で述べたような発音についての知識が、音声素材付きの実践的な形で網羅されています。

 私はとにかく短期間で英語を身に付けるため、都心の大型書店でかなりの数の本を物色して研究しました。その中で、この本に書かれている発音に関する知識、英語を聞き取れるようになるための理屈についてはピカ一でした。

英語耳 発音&リスニングは歌でマスター

松澤喜好著
アスキー刊
2005年3月
2100円(税込み)

※注文ページへ


 このバイブルと一緒に活用すべき、もう1冊のバイブルがあります。それは『英語耳ドリル 発音&リスニングは歌でマスター』(松澤喜好著 アスキー刊)です。『英語耳ドリル』は、『英語耳』で学んだ知識を段階的に練習し、身に付けるためのすぐれた教材です。

 2冊を一度に買ってしまうのではなく、まずは『英語耳』のみを購入してください。前回詳しく述べましたが、モチベーションコントロールで失敗しないようにするためです。

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