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睡眠と心の病気の深い関係――うたた寝を活用しようドクトル・ピノコのプチ元気の薬(3)(1/2 ページ)

健康な体と心の維持には、睡眠が重要な役割を果たしている。よく眠っているのに疲れが抜けない場合などは要注意。うたた寝を使った疲労回復方法についてもレクチャー!

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 朝に弱い私は、毎日なかなか布団から出られません。実のところお恥ずかしい話ではありますが、私は毎朝、10分ずつの時間差をつけ、徐々に布団から遠ざかるように計6個の目覚まし時計をセットしているのです。

 つまり、6時に起きなくてはならない日は5時から目覚ましが鳴り始めるわけですね。しかしそれを体が覚えてしまっているのか、「まだ次があるから大丈夫でしょ? あと10分寝ちゃえば?」ともう1人の私がいっているようで、床の上をはいずりながら止めては寝て止めては寝てを繰り返し、結局寝坊するという非常にくだらない朝の格闘を繰り返しているのであります。まるでホラー映画の貞子のようなこの姿を見た男性は漏れなくみんな、ドン引き。1度でいいからカッコいいビジネスマンみたいに優雅なモーニングコーヒーを飲んでみたいなあ。

いつも寝不足な感覚の人は要注意

 ところで、夜きちんと睡眠時間を取っているのに、朝起きたら「寝た気がしない」なんてことはありませんか? これはただ朝の気合が足りないといった単純な話じゃなく、「熟眠障害」といって病気が原因となっていることもあるんです。特に、働き盛りのビジネスパーソンには無意識のうちに精神的なストレスがのしかかっていることが多く、うつ病などの精神疾患が原因として潜んでいることもあるので要注意です。

 あ、もちろん単純に気合が足りない場合も多々あると思いますけどね。このあたりの線引きも含めて心の病気は大変なんだな。

 病気が原因の場合は、きちんとした診察や治療が必要なので病院に行くことをお勧めしますが、そうではなくただの疲れの場合は、仕事の合間のうたた寝が意外に効果的です。体内時計に従って活動している人間の体には、眠気にも1日のうちでリズムがあります。その山は深夜の2〜4時くらい、昼の1〜4時くらいの2回だといわれています。

 この午後の時間帯はちょうどお昼ご飯の後ということもあって、血液が消化管の方へ集中して脳へ行く血液が減ることも重なり、相乗効果でさらなる眠気を引き起こすわけです。

 そうか、私が午後のオペ中に眠くなるのは人間の摂理だったんだわ、と上司にいっても怒られるだけだろうなあ。

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