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BLADEとネットワールドがタッグ、仮想化に適したスイッチを推進FCoEの活用でデータセンターの統合インフラへの進展狙う

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 ブレード・ネットワーク・テクノロジー(BLADE)とネットワールドは1月26日、共同で記者発表会を開催し、BLADEのラックマウントスイッチ新製品とディストリビュータ契約締結を同時に発表した。

 BLADEは、ブレードサーバに内蔵するイーサネットスイッチモジュールのOEM/共同ブランドによる提供で急成長している企業。NEC、IBM、HPなどが同社の製品を採用している。2008年には自社ブランドでのラックマウント型10Gbpsイーサネットスイッチの提供を開始している。

 今回発表の新製品「RackSwitch G8124」は1Uサイズに24ポートの10Gbpsイーサネットポートを搭載する。既存製品でも、「RackSwitch G8100」は同サイズで24ポートの10Gbpsイーサネット接続が可能なので、ポート数では変わらない。主な違いはコネクタがG8100ではCX-4が20個にSFP+が4個だったが、新製品のG8124では24ポートすべてのインターフェイスがSFP+であること。これにより、用途に応じて光ファイバと銅線の双方に対応できる。標準価格はG8100と同一の274万9000円(税抜き)から。


新製品RackSwitch G8124

 BLADEのスイッチの最大の特徴の1つはサーバ仮想化への対応を実現する「VMReady」という機能。VMotionやXenMotionなどにより、仮想マシンが物理サーバ間を移動する場合も、各仮想マシンのためのQoSやACLをはじめとするネットワーク/セキュリティ設定を仮想マシンとともに移動し、適用し続けることができる。

 シスコシステムズはこれと同様な機能を、VMware ESXの仮想スイッチを代替するソフトウェア(「Nexus 1000V」)として2009年前半に提供すると発表している。BLADEはNexus 1000Vに対する優位性として、BLADEの機能はどのようなハイパーバイザにも適用できること、スイッチ自体のアップグレードが不要なこと、サーバで稼働するソフトウェアはないことから、サーバにおけるオーバーヘッドもゼロであることなどを挙げている。

 ただし、この機能は現在のところ、同社のブレードサーバ用製品でしか利用できない。ラックマウントスイッチではサーバ接続あるいはストレージやネットワークへの接続への各ポートの割り当てで、ブレード型のスイッチよりも自由度が高い点に対応するなどのための作業が進行中で、2009年第2四半期中に提供の予定という。


BNT アジア・パシフィック地域担当副社長、ピーター・ホール氏

 BLADEのアジア・パシフィック地域担当副社長、ピーター・ホール(Peter Hall)氏は「2009年は10Gbpsイーサネットの本格普及の年」と話した。同氏が指摘する促進要因は、銅線接続の広がりでスイッチのポート単価が低下していること、10Gbpsイーサネット製品の価格は1Gbps当たりで計算すると1Gbpsイーサネット製品の半分以下になってきていること、1Gbps当たりの消費電力が低いこと、サーバ仮想化、ブレードサーバ、ネットワークストレージが増加していること、そして次世代イーサネットともいわれるCEE(Converged Enhanced Ethernet)およびその上で動作するストレージアクセスプロトコルのFCoE(Fibre Channel over Ethernet)が標準化の終了とともに使い始められるようになることだ。

 ネットワールドは、BLADEにとって現在唯一の国内ディストリビュータとなり、ラックマウントスイッチを販売する。今後3年間で15億円の売り上げを目指すという。

 ネットワールドでは、BLADEのラックマウントスイッチがサーバ仮想化との親和性に優れているだけでなく、競合製品に比べて価格と省電力性で優れており、サーバ仮想化の初期コストと運用コストをともに低減するメリットを評価したという。同社では、FCoEの普及スピードが、BLADEのスイッチの今後の販売動向を大きく左右すると見ている。

 ネットワールド 専務取締役 マーケティング本部長の森田晶一氏は@ITに対し、「経済危機が、これまでサーバ仮想化を検討していても実施に踏み切れていなかったユーザー企業に、最後の一押しをしている」と話し、同社のサーバ仮想化関連システム構築ビジネスの成長余地は大きいと自信を示した。

 ネットワールドはヴイエムウェア関連のシステム構築を1つの大きな柱としているが、FCoEに対応したネットアップのストレージ製品を取り扱うなど、同社の構築する仮想化環境の差別化にも力を入れている。

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