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VMware Infrastructure 3のストレージ機構[1]VMware Infrastructure 3徹底入門 実践編(9)(3/4 ページ)

連載「VMware Infrastructure 3徹底入門」では、VMware Infrastructure 3のコンセプトやアーキテクチャといった、いわば理論的な部分を紹介した。新連載の「VMware Infrastructure 3徹底入門 実践編」では、実際の設計から導入、運用までを紹介する。今回はVI3環境におけるストレージ構成に関する3回にわたる解説の初回として、利用できるストレージ接続形態と、ファイバチャネルSANの構成を紹介する

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VI3におけるストレージデバイスの表記方法

 ではここで、VMware Infrastructure 3ではどのような表記方法でストレージデバイスを特定しているのかを説明しておこう。ストレージデバイスはvmhba1:1:0:0といった文字列で表記される。 

 下の図5の通り、各フィールドはそれぞれ「コントローラ」、「ターゲット」、「LUN」、「パーティション」の番号を表している。「コントローラ」は内蔵ディスク装置用のSCSIコントローラやFC HBAなど、VMware ESXホストに装着されているストレージI/Oデバイスを一意に特定する番号である。「ターゲット」はそのコントローラの先に接続されているストレージ装置を特定する番号である。「LUN」、「パーティション」はそれぞれLUN番号とパーティション番号である。LUN番号はストレージ装置側で割り当てた番号がそのまま表示される。

図5 VMware Infrastructure 3におけるストレージデバイスの表記方法
図5 VMware Infrastructure 3におけるストレージデバイスの表記方法

 なお図4はLUNまでの到達性を表示する画面であるため、パーティション番号の部分は表示されていない。 

 それでは以下の図のようなマルチパス構成の環境を考えてみよう。

図6 VMware ESXにおけるI/Oマルチパスと表記方法の関係
図6 VMware ESXにおけるI/Oマルチパスと表記方法の関係

 ここではストレージ側の論理ボリューム2(LUN ID = 2として構成されているLUN)に対するアクセスについて考えてみることにする。FCスイッチとストレージコントローラの間の接続を相互接続となるよう構成すると、単一のホストから単一の論理ボリュームに到達する際のアクセスパスとして4通りの経路が存在することになる。FC HBAのポートに割り当てられている管理番号がそれぞれvmhba1、vmhba2であった場合、vmhba1:0:2、vmhba1:1:2、vmhba2:0:2、vmhba2:1:2がこの4通りの経路を示すことになる。どれも最終的には同一の論理ボリュームに到達できるパスとなる。このことは前節の「再スキャン」実行時にESX側で自動的に認識する。

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