【 Get-VMSwitch 】コマンドレット――Hyper-Vの仮想スイッチ情報を取得する:Windows PowerShell基本Tips(124)
本連載は、PowerShellコマンドレットについて、基本書式からオプション、具体的な実行例までを紹介していきます。今回は「Get-VMSwitch」コマンドレットを解説します。
本連載では、Windows PowerShellの基本的なコマンドレットについて、基本的な書式からオプション、具体的な実行例までを分かりやすく紹介していきます。今回は、コンピュータ上で動作するHyper-Vの仮想スイッチ情報を取得する「Get-VMSwitch」コマンドレットです。
Get-VMSwitchコマンドレットとは?
現在のコンピュータは、一部の例外を除き、ネットワークに接続されて情報システムの一要素として稼働しています。「Hyper-V」上で動作する仮想マシンも例外ではなく、インターネットをはじめとするネットワークに接続しなければならない場合がほとんどでしょう。
仮想マシンに対してネットワーク接続を提供するHyper-Vの機能が「仮想ネットワーク」であり、Hyper-Vでは「仮想スイッチ」と「仮想ネットワークアダプター」が仮想ネットワークの機能を提供しています。
仮想スイッチはHyper-Vホスト上で稼働し、物理ネットワークへの接続を仮想マシンに提供するのはもちろんのこと、Hyper-Vホスト内で閉じたネットワークを提供するなど、さまざまな仮想ネットワークへの接続機能を提供します。
仮想スイッチの管理は、GUI(グラフィカルユーザーインタフェース)の管理ツール「Hyper-Vマネージャー」でも可能ですが、複数台のHyper-Vホストが存在するような環境で正しく仮想スイッチを設定するには、やはりWindows PowerShellの利用をお勧めします。
「Get-VMSwitch」はHyper-V上に設定された仮想スイッチの各種情報を取得するコマンドレットであり、Hyper-Vによる仮想化基盤を管理する場合には押さえておきたいコマンドレットです。
【注】Get-VMSwitchは「Windows PowerShell用Hyper-Vモジュール」に含まれるコマンドレットです。GUIツールの「Windowsの機能の有効化」や「役割と機能の追加」からHyper-Vを有効化するか、Windows PowerShellで「Enable-WindowsOptionalFeature」コマンドレットを実行して有効化します。
Get-VMSwitchコマンドレットの主なオプション
オプション | 意味 |
---|---|
-Id | 情報を取得する仮想スイッチのIDを指定する。省略可能 |
-Name | 情報を取得する仮想スイッチの名前を指定する。省略可能 |
-SwitchType | 情報を取得する仮想スイッチのタイプ(External〈外部〉、Internal〈内部〉、Private〈プライベート〉)を指定する。省略可能 |
-ComputerName | リモートのHyper-Vホストの仮想スイッチ情報を取得する場合にコンピュータ名を指定する。省略可能 |
仮想スイッチの基本的な情報を取得する
Get-VMSwitchコマンドレットをオプションなしで実行すると、ローカルのHyper-Vホストに設定されている全ての仮想スイッチの基本的な情報を取得します(画面1)。なお、Get-VMSwitchコマンドレットは管理者権限での実行が必要となります。
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