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BIG-IPが新バージョン、コスト削減の武器に1台で3つの機能を果たす

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 F5ネットワークスジャパンは4月23日、アプリケーションデリバリ製品「BIG-IP」の新バージョン、「BIG-IP v10」を提供開始したと発表した。2004年にv9を発表して以来5年ぶりのメジャー・バージョンアップとなる。新バージョンは厳しい経済環境を反映し、購入コストと運用コストの双方を削減する機能を盛り込んだ。同社は、ハードウェア・プラットフォームの新製品「BIG-IP 8900」も併せて発売した。


新たなハードウェア・プラットフォームのBIG-IP 8900

 BIG-IPは負荷分散の「BIG-IP Local Traffic Manager」(LTM)、Web高速化の「BIG-IP WebAccelerator」(WA)、レイヤ7までのサーバセキュリティを実現する「BIG-IP Application Security Manager」(ASM)というソフトウェアモジュールで構成されている。


米F5ネットワークス プロダクトマネジメント担当シニアディレクター ジェイソン・ニーダム氏

 「F5というと、まだ負荷分散の会社と考える人もいるかもしれないが、2004年にTMOSというアーキテクチャを発表してから、各種のサービスを組み込み、インテリジェンスを統合的に適用できるようにしてきた。バージョン10では仮想化機能と、新たなレイヤのサービスにより、この統合という考え方をさらに拡張した」と米F5ネットワークスのプロダクトマネジメント担当シニアディレクター ジェイソン・ニーダム(Jason Needham)氏は説明した。

 BIG-IP v10では、LTM、WA、ASMを、1台の機器上で稼働できるようになった。これにより調達コスト、設置スペース、消費電力などを削減できる。ユーザー企業の管理者は、機器のメモリやCPUパワーのこれらのモジュールに対する割り当て状況をグラフィカルな管理画面で確認し、割り当て率を自ら変更できる。

 BIG-IP v10のLTMには「iSessions」という機能が加わった。遠隔拠点間でBIG-IPを対向に使って通信経路を確立。従来は片方向で利用されてきたSSL暗号化やデータの重複除外(de-duplication)などの機能を双方向で対称的に利用できる。


iSessionsで拠点間の双方向でのアプリケーション最適化を実現

 また、大きな機能強化としてネットワークの仮想化機能がある。BIG-IPでは1台の上に複数のルーティングドメインを構成し、個別にサービスポリシーを設定できる。重複したIPアドレスレンジに対する同時サービスが可能。業務部門レベルなどで運営されている孤立したネットワークを、統合的な管理下に置くことで、運用コストを削減できるという。F5では、企業にサービスを提供する通信事業者やデータセンター事業者にも役立つとしている。

 導入や運用を迅速化する新機能はアプリケーション・テンプレート。Oracle Application Server、SAP ERP、SharePoint Server、VMware Viewなど、さまざまなパッケージ・アプリケーションの最適化のためにBIG-IPを用いる際、個々のアプリケーションに特化したテンプレートを使って設定作業ができる。これによりミスを起こすことなく、数分で作業を終えることができるという。

 新ハードウェア・プラットフォームのBIG-IP 8900は、既存機種がデュアルコアCPU を2基搭載しているのに対し、クアッドコアを2基搭載。10Gbpsイーサネットポートを2ポート備えた最上位製品。12Gbpsのスループットを提供するという。

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