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もう1つのハイパーバイザ実装「VMware ESXi」VMware vSphere 4徹底解剖(7)(4/4 ページ)

VMware vSphere 4では、従来型アーキテクチャを踏襲するVMware ESXと、新型アーキテクチャを採用するVMware ESXiの両方が提供されている。今回はESXiの位置付けと利用方法、従来型ESXとの違いなどについて紹介する。

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vSphere CLIの利用

 ESXiの利用時においても、コマンドラインの管理インターフェイスを利用したいと考えるユーザーもいることだろう。ESXiにはサービスコンソールがないが、代替手段として、リモートからコマンドラインを実行するvSphere CLI(以降vCLIと略記)が提供されている。vCLIは以下よりダウンロードすることができる。

vSphere Command-Line Interface Documentation:
http://www.vmware.com/support/developer/vcli/

 vCLIはWindows版とLinux版が提供されている。vCLIがインストールされたクライアント環境から、コマンドを遠隔的に発行して各種操作を行うことができる。

vSphere CLIの実行例
図20 vSphere CLI(Windows 版)の実行例

 このように、Classic ESX と ESXiは本質的には同一のカーネルより実装されており、またライセンスについても同一の枠組みの中で取り扱われている。サービスコンソールの有無と、無償エディションの有無が大きな違いとなっているが、機能面においてはClassic ESXとESXiの間に差異はない。もちろん、実装形態が違うため異なる操作が必要になる場合もあるが、本質的には同じ製品であるととらえることができる。詳細な比較表は以下のKnowledge Baseにまとめられている。併せてご参照いただきたい。

VMware ESXとESXi 4.0の比較:
http://kb.vmware.com/kb/1015000

連載終了に当たって

 早いもので、vSphere 4の出荷開始から1年が経とうとしている。本連載ではvSphere 4の新機能という観点で、VMware Infrastructure 3から強化されたさまざまな機能や新コンポーネントなどを紹介した。連載開始時にも述べたとおり、vSphere 4はVMware Infrastructure 3を正常進化させた製品であり、VMware Infrastructure 3における考え方やノウハウの多くを活用できるようになっている。2001年に出荷開始されたVMware ESX 1.0から実に9年が経過している製品であり、成熟した使いやすい製品になったといえる。本連載が、これから仮想化を始められる方のみならず、すでにVMwareを活用されてきた方にとっても有用な情報源となれば大変幸いである。

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