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どこでもいいから内定欲しい? なら就職マニュアルを捨てよ理系学生のための「就活」お悩み相談室(7)(1/2 ページ)

いよいよ就職活動が本格化する。面接や自己分析などがうまくいかなくて、悩む場面も多くなるだろう。学生相談を担当するカウンセラーが、就活生の悩みに答える。

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 もうすぐ夏休みです。なかなか内定をもらえずに疲れてしまい、活動休止状態になった人や自己嫌悪に陥った人がいるかもしれません。ですが、これから2次募集も出始めますし、秋や年明けになってから自分にぴったりの就職先が見つかることもあります。情報収集を怠らず、マイペースで頑張りましょう。

 さて、就職活動において、先輩の成功体験や本を参考にすることは大切です。しかし、内定をもらいたいあまりに誰かのまねをしたり、マニュアルに忠実に従おうとして、自分らしさを見失ってはいませんか? 今回のテーマは、「人まねをやめる、自分らしさで勝負する」です。

内定がもらえなさすぎて、「自分らしさ」が分からなくなった

 いまも変わらず多いのは、「志望動機がうまく伝えられない」という相談です。

 最初のころは自分でしっかり志望動機を考えていたとしても、書類審査や面接で落ちるとだんだん自信がなくなってきて、集団面接で印象的だった人のまねをしてみたり、就活本に書いてある内容をちょっとアレンジしてみて流用してしまう人が多いようです。

 これらの対処法は、二重の意味でうまくいきません。まず、その答えが「面接官の心をとらえて良い印象を与えるか」というと、そうともいえない場合が多いからです。また、模範解答のようないい方をまねしたところで、あなたの個性と合っていないと変に浮いてしまいます。つっこまれるとしどろもどろになってしまって、後悔するだけでしょう。

 内定した人の体験談を総合してみると、「圧迫面接で答えられず、もう駄目だと落ち込んだ」「やるだけやったけど全然うまくいかなかった」「面接が終わった時点で駄目だと思った」という人が案外合格しています。また逆に、「すらすら答えられたのにどうして?」という場合もあります。なぜでしょうか。

「君はクラスで2番の成績だから付き合って!」といわれてうれしい?

 あなたは、企業研究をして、その魅力を伝えるとき、志望動機をどのように語っていますか? まじめで緊張するタイプの人は、あまりにきまじめすぎて「御社は○○分野において世界第2位の業績を上げ〜」、とか「御社は○○における研究では××の実績を上げ〜」など、具体的な数字を挙げて、調べたことを緻密に伝えようとする傾向にあります。

 これが、好きな人への告白だとしたらどうでしょう。「君は化学の成績がクラス2位、身長は165センチあるから、ぜひ付き合ってほしい」と伝えて、喜ばれるでしょうか。また、告白される側になった場合はどうでしょうか。あまりうれしい感じはしませんね。

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