自己イメージを変える実体験を持とう!:理系学生のための「就活」お悩み相談室(9)(1/2 ページ)
いよいよ就職活動が本格化する。面接や自己分析などがうまくいかなくて、悩む場面も多くなるだろう。学生相談を担当するカウンセラーが、就活生の悩みに答える。
過去の体験からついたネガティブな自己イメージを払拭(ふっしょく)して、就職活動に向かうことはできるでしょうか。今回は前回に引き続き、「ポジティブな自己イメージを持つ方法」の実践行動編です。
今回のお悩み「接客業に向かない」発言がトラウマに……
以前、「お前は接客業に向いていない」といわれたことがずっと引っかかっています。初めてやった接客業のアルバイトでミスを繰り返してしまったことが原因です。バイト先を辞め、それからは接客をしない事務系のバイトばかりしてきました。しかし、今年からの就職活動で同じことをいわれるのでは……と怖気づいています。どうすれば、過去に作られた自己イメージをうまく克服できるのでしょうか。(情報系学部3年 E.Mさん)
前回は、ネガティブな自己イメージを変えるための心理・思考面での取り組みを紹介しました。
しかし、頭で考えているだけでは、本当の変化を実感できません。大切なのは、わずかでも自分が「できた」と感じられる実体験です。以下、体験を通し、過去の自己イメージを変容させる実践的プロセスをご紹介したいと思います。
- なりたい自分をイメージする
- 解決の道筋は1つではない
- ステップ・バイ・ステップで段階的に取り組む
- 素直に誰かの指導を仰ぐ
1. なりたい自分をイメージする
解決志向カウンセリングの「ソリューション・フォーカス」と呼ばれるアプローチでは、まず「なりたい自分をイメージ」します。人が課題を達成していくときには、抱えている問題についての分析をするだけでなく、自分がどうなりたいのかを明確にし、そのためにできることを考えると効果的に解決できます。バイトで前よりうまく接客できている自分、英語が前より話せる自分など、なりたい自己イメージを思い描きます。具体的な成功のイメージを思い描くことで、目標が明確になり、ポジティブな感覚を持てるようになります。
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