過半数の企業がITフリーランスエンジニアへの発注を増加、背景にあるものは? PE-BANK調査:増加した案件に共通するのは「リモート可」「DX」「AI」
PE-BANKは、ITフリーランスエンジニアへの発注に関する実態調査の結果を発表した。即戦力人材としてITフリーランスエンジニアへのニーズが高まっており、過半数の企業が2023年度と比べてITフリーランスエンジニアへの発注を増やしていた。
PE-BANKは2025年2月28日、ITフリーランスエンジニアへの発注に関する実態調査の結果を発表した。この調査は、ITフリーランスエンジニアに発注経験がある企業担当者とITフリーランスエンジニアを対象に実施し、企業担当者は412人、ITフリーランスエンジニアは929人から有効回答を得た。
ITフリーランスエンジニアへのニーズが増加、背景にあるものは?
今回の調査で「2023年度と比べてITフリーランスエンジニアへの発注が増えた」と回答した企業担当者の割合は54.8%。詳しく見ると、「かなり増えた」が12.1%、「やや増えた」が42.7%、「変化を感じない」が40.8%、「やや減った」が2.4%、「かなり減った」が1.9%だった。PE-BANKは「企業のDX(デジタルトランスフォーメーション)化などが進み、ITフリーランスエンジニアへのニーズが増加した」と予測している。
一方、「発注が減った」と回答した企業に、その理由を聞くと「フリーランス新法(特定受託事業者に係る取引の適正化等に関する法律)によって発注しにくくなった」(38.9%)や、「セキュリティリスクが気になった」「個人だと不安」(どちらも33.3%)などが上位を占めた。
調査では、受注側(ITフリーランスエンジニア)の視点からも案件動向を分析している。「2023年度と比べて増えたと感じる案件の特徴」について聞くと、上位は「リモート可」(19.0%)、「DX」(17.4%)、「先進技術(AI<人工知能>など)」(14.3%)。PE-BANKは「DXやAIなど世の中の潮流に合わせて専門性の高い即戦力人材が求められ、ITフリーランスエンジニアの需要が拡大している」と分析している。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
関連記事
バックエンドにも対応できるエンジニアの単価が高い ギークス「ITフリーランス案件倍率レポート」
ギークスは、2024年10〜12月の案件倍率をまとめた「ITフリーランス案件倍率レポート」を発表した。案件数と、案件を探すフリーランスのどちらも2023年同期より増え、案件倍率は四半期累計で9.63倍だった。ITエンジニア実態調査 約40%がフレックス勤務、約7割がWindows機を利用
paizaは、ITエンジニアを対象に就業環境や将来への考え、生成AIの導入実態などに関する調査結果を発表した。ITエンジニアは日本の労働者全体に比べてフレックスタイム制で働く人の割合が高く、管理職へのキャリアアップを望んでいない人が約8割を占めた。「フリーランスになろうと思っていたけど諦めた」 スキルでも報酬でもない、トップの理由とは?
レバテックは、フリーランス転向に関する意識調査の結果を発表した。それによると、約3割の人がフリーランスへの転向を検討したことがあるものの、そのうち1割はフリーランスになることを断念したことが分かった。