IT企業でエンジニアに求められる能力とは?:情報系学生のためのIT業界入門(3)(1/2 ページ)
就職活動を行ううえで欠かせない「業界研究」。学生にとっては非常に分かりづらいIT業界について、新人社員の行貝くん、色主さんと一緒に学んでいこう。
今日は、IT企業の「職種」についての講義ですが、その前に前回の復習を少し。IT企業に求められる役割は、業態によって異なりますが、うちのような「受託システム開発」系の企業に求められるのは、何だったか覚えていますか。
行貝知蔵(ぎょうかい しるぞう)
ABCソフトウェアサービスの新入社員。何にでも興味を持って前向きに知識を吸収するが、おっちょこちょいで早とちりな一面も。先輩にかわいがられる愛すべきキャラクター。22歳。
色主識代(しょくしゅ しるよ)
ABCソフトウェアサービスの新入社員。真面目で業界研究をしっかりやるタイプ。もともとは別業界を志望していたが、ABCソフトウェアサービスの会社説明会に参加したことをきっかけに入社。22歳。
顧客企業が業務を進めるうえで抱えるさまざまな問題を解決することです。つまり、「ソリューション型サービス」を提供するということですよね。
そのとおり! じゃあ本題です。ではソリューション型サービスを提供する企業で働く人に共通して求められる能力は、何だと思いますか、行貝くん?
プログラム、ネットワーク、データベースなどの技術スキルが最も重要なのではないでしょうか。
正解です。でも、それも確かに重要なのですが、それだけでは足りません。技術に関する知識やスキルに加えて、ある能力が必要なのです。色主さん、どうですか?
う〜ん……、お客さまが求めることを正確かつ過不足なく把握して、それを要件に落とし込む能力、ですか。
そのとおりです。うちのような受託システム開発型の会社では、顧客の求める要件の把握、要件のシステム仕様への落とし込み、そして、外注先管理も含めたプロジェクト管理のスキルも、技術スキルと同様に重要なのです。
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