概要
Android技術者認定試験(略称:ACE)とは、Open Embedded Software Foundation(以下:OESF)が主催する、Android技術者のスキルを認定する試験。
試験は「アプリケーション技術者試験」と「プラットフォーム技術者試験」の2つがある。それぞれ「ベーシック」と「プロフェッショナル」レベルを用意する。
現在は「アプリケーション技術者試験」がスタート。「プラットフォーム技術者試験」は2011年〜2012年にかけて開始予定。
試験はコンピュータを用いたCBT方式。受験料は1万5750円。
●Android技術スキル標準
OESFは、技術者のAndroidに関するスキル測定をする項目として、「Android技術スキル標準」を策定している。なおこの標準は、独立行政法人 情報処理推進機構(IPA)が策定したETSS(組み込みスキル標準)を参考に作られているため、共通項目が多い。
本標準では、2分野の技術者を想定して項目を定めている。
- Androidを使える人=アプリケーションを開発・保守できる人
対応するスキル標準:「アプリケーションスキル for Android」 - Androidを作れる人=プラットフォームを開発・移植・改造できる人
対応するスキル標準:「プラットフォームスキル for Android」(策定中)
本標準は、「アプリケーション技術者認定試験」と「プラットフォーム技術者認定試験」それぞれの試験範囲と対応している。
試験概要
試験時間は90分(70問)。出題形式は四肢択一。70%以上の正答で合格となる。
試験範囲
試験は「アプリケーション技術者試験」「プラットフォーム技術者試験」両試験の共通項目と、各試験のスキル項目から出題する。
●両試験共通項目
- 開発環境(Eclipse、SDK)
- NDK、JNI
- デバッグ技術、デバッグ手法
●アプリケーション技術者試験
- Androidプログラミング
- Javaプログラミングの知識
- スクリプト言語
- オブジェクト指向
- Android基礎知識(アプリ視点)
●プラットフォーム技術者試験
- Linuxの知識
- ライブラリ概要
- Bionic
- HAL
- 起動シーケンス
- Android基礎知識(プラットフォーム視点)
他資格との連動
Android技術者認定試験は、組み込みソフトウェア技術者試験(ETEC)との連携を予定している。
ETECとACEの両試験を合格した技術者に、両団体から「組み込みソフトウェアのスキル」と「Androidのスキル」を保有していることを認定する資格を与えるというもの。資格の正式名称については、2011年11月現在、未定(正式な発表は12月以降を予定している)。
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