Windows 8にDVD再生機能を追加する:Tech TIPS
Windows 8には、DVDの再生機能が搭載されていない。Windows 8 Media Center Packを追加することで、MPEG2デコーダなどの機能が利用できるようになる。
対象ソフトウェア:Windows 8
解説
Windows 8では、Windows Vista(Home PremiumとUltimate)/7(Home Premium、Ultimate、Enterprise)と異なり、すべてのエディションでDVDの再生に必要となるMPEG2デコーダなどの機能が搭載されていない。Windows 8の開発チームのBlogによると、PCやモバイル・デバイスで利用されているビデオの大半がYouTubeやHuluなどのオンラインや、ダウンロード型のビデオ・サービスに移行しており、DVD再生に対する需要が減っていること、さらにDVD再生機能にはMPEG-2デコーダのライセンス・コスト(2ドル)などが必要になることから、Windows 8ではMPEG2デコーダを別パッケージに分離することにしたとしている。
Windows 8 Proでは「Windows 8 Media Center Pack」を追加することで、DVD再生機能やMedia Center機能が利用できるようになる。また、Windows 8(無印)に「Windows 8 Pro Pack」(参考価格5800円)を追加すると、Windows 8 Pro+Windows 8 Media Center Pack相当となる。なおWindows 8がプリインストールされているメーカー製PCをWindows 8 Pro PackやWindows 8 Media Center Packでアップグレードすると、WindowsストアでそのPC向けに提供されている専用アプリがインストールできなくなるので注意していただきたい。
Media Center Packが期間限定で無償提供中
日本マイクロソフトは、2013年1月31日までの期間限定で、Windows 8 Pro向けに「Windows 8 Media Center Pack」を無償で提供している(本来は800円)。以下のWebページを開き、電子メール・アドレスとCAPTCHAの文字列を入力すると、Windows 8 Media Center Packをインストールできるプロダクト・キーが電子メールで送られてくる。ただしプロダクト・キーが送付されるまで場合によっては1日近くかかるようだ。またプロダクト・キーは、2013年1月31日までにライセンス認証を受ける必要がある。なお取得できるライセンスの数はメール・アドレス1つにつき1個までとなっている。1つのキーで、1つのWindows 8 ProのみにWindows 8 Media Center Packが追加できる。複数のWindows 8 Proに追加したい場合は、異なるメール・アドレスを利用して必要な分のプロダクト・キーを請求する必要がある。
ここでは、Windows 8 ProにWindows 8 Media Center Packを追加する作業を、プロダクト・キーをすでに入手済みであるとして手順を解説する。Windows 8(無印)にWindows 8 Pro Packを追加する作業でも、手順は同様である。
操作方法
Windows 8の[すべてのアプリ]画面
[アプリ]の中の[コンピューター]を右クリックして、下側に表示されたメニューから[プロパティ]を選択する。
(1)[コンピューター]を右クリックして、選択する。
(2)[プロパティ]を選択する。 →[A]へ
デスクトップ画面に[システム]ダイアログが表示されるので、ここの「Windowsのエディション」の「Windowsの新しいエディションで機能を増やす」のリンクをクリックする。すると[ユーザー アカウント制御]のダイアログが表示されるので、[はい]ボタンをクリックして先に進める。
[A]
Windows 8の[システム]ダイアログ画面
[システム]ダイアログの「Windowsの新しいエディションで機能を増やす」のリンクをクリックし、「機能の追加」を起動する。
(1)「Windowsの新しいエディションで機能を増やす」のリンクをクリックする。 →[B]へ
[Windows 8への機能の追加]ウィザードが起動するので、[プロダクト キーは入手済みです]をクリックする。
[B]
[Windows 8への機能の追加]ウィザードの画面
すでにプロダクト・キーを入手している場合は、[プロダクト キーは入手済みです]をクリックする。プロダクト・キーを購入する場合は、[オンラインでプロダクト キーを購入します]をクリックして、購入することが可能だ。
(1)[プロダクト キーは入手済みです]をクリックして、先に進める。 →[C]へ
[プロダクト キーの入力]画面に変わるので、ここで入手済みのプロダクト・キーを入力し、[次へ]ボタンをクリックする。
[C]
[Windows 8への機能の追加]ウィザードの[プロダクト キーの入力]画面
ここで入手済みのプロダクト・キーを入力する。入力が完了すると、自動的にキーが検証されるので、[次へ]ボタンをクリックして先に進める。
(1)ここにプロダクト・キーを入力する。
[新しい機能を追加する準備ができました]画面に変わるので、ここで「ライセンス条項に同意します」のチェックを入れて、[機能の追加]ボタンをクリックすると、 機能の追加が実行され、何度か再起動が行われ、Media Center機能などが追加される。
[システム]ダイアログを再び開くと、「Windowsの新しいエディションで機能を増やす」のリンクがなくなり、「Windowsのエディション」の項目が「Windows 8 Pro」から「Windows 8 Pro with Media Center」に変わるので、Windows 8 Media Center Packが追加済みかどうかはここを見ても確認できる。
「機能の追加」後の[システム]ダイアログ画面
「機能の追加」後、[システム]ダイアログを開くと、「Windowsの新しいエディションで機能を増やす」のリンクがなくなり、エディション名も変更される。
(1)エディション名は、「機能の追加」後に「Windows 8 Pro with Media Center」になる。
なおWindows 8(無印)にWindows 8 Pro Packを追加した場合、Windows 8 Proにエディションがアップグレードされたうえに、Windows 8 Media Center Packが追加された状態になる。
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