HortonworksがWindowsネイティブ環境向けHadoopプラットフォームを公開
Windowsネイティブ環境向けApache Hadoopディストリビューションがβ版を公開。100%オープンソースのエンタープライズグレードHadoopプラットフォームを目指すという。
HadoopプロバイダーのHortonworksは2月25日、Windowsに対応したエンタープライズ向けの新しいApache Hadoopディストリビューション「Hortonworks Data Platform(HDP)for Windows」を発表した。同日からβ版の提供を開始している。
ビッグデータ処理の分野で採用が加速しているHadoopだが、これまではLinuxサーバを使う必要があり、Windowsを標準とする組織ではネイティブでHadoopを実行することができなかった。
その状況に対してHDPは、「WindowsとLinuxの両方に対応した初めてかつ唯一のApache Hadoopディストリビューション」として開発。Windows版はあらゆるフォーマットおよびスケールの情報抽出や処理、共有に対応し、Apache Hadoopのコアアーキテクチャによって構成・パッケージ化することで、必要なコンポーネントを全て盛り込んだとしている。
開発に当たってはMicrosoftと緊密に連携し、100%オープンソースのエンタープライズグレードHadoopプラットフォームを目指した、としている。
顧客はHDP for WindowsとHDInsight Serviceを通じ、オンプレミスとクラウドの間でHadoopアプリケーションの完全な移植性を実現できるとHortonworksは説明している。
β版およびインストールガイドやドキュメントは下記Webページから入手できる。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
関連記事
- 知らないなんて言えないNoSQLまとめ(4):グラフ型NoSQLデータベース(Neo4j、InfiniteGraph)編
カラム型、キーバリュー型と比較してあまり知られていないグラフ指向のデータベースはどんな使い方ができる? 主要プロダクトを見てみよう。 - 知らないなんて言えないNoSQLまとめ(3):カラム指向型データベース(HBase、Hypertable、Cassandra)編
カラム(列)指向データベースは大量データ分析などのニーズが増えていることから、注目を集めつつあります。ここで、ざっと各プロダクトごとの特徴をおさらいしておきましょう。 - ITエンジニアのためのBusiness Analytics入門(1):10分で理解するBusiness Analytics、その全体像
Business Analyticsってよく聞くけれどどんな知識が必要なもの? 数学のプロじゃないと踏み込めないの? ビッグデータブームとどう関係するの? というあたりをゼロから整理。業務のスキマ時間でチェックしてみよう。 - 音声データも分析対象に:この2年で65%の企業向けデータ分析アプリにHadoopが盛り込まれる
将来、企業向けのビッグデータを支えるプラットフォームの多くではApache Hadoopを盛り込むようになる――。米Gartnerの予測では、自然言語認識や音声認識といったテクノロジも、データ分析の対象として存在感を増すという。