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Google、データ圧縮ライブラリ「Zopfli」をオープンソースとして公開:インターネットを「多少」高速に
米Googleは2月28日、zlibよりも圧縮率が高い新しいデータ圧縮ライブラリ、「Zopfli」をオープンソースとして公開した。
米Googleは2月28日、新しい汎用データ圧縮ライブラリの「Zopfli」をオープンソースとして公開した。Zopfliの名称は、スイスのパンのレシピに由来するという。
ZopfliはDeflate圧縮アルゴリズムを実装したライブラリだ。gzip、Zip、PNGやHTTPリクエストで使われる圧縮アルゴリズムと互換性を保ちながら、従来の技術よりも圧縮率が高くなることが特徴。Zopfliで圧縮したファイルのサイズは、zlibを使った場合に比べて最大で3〜8%小さくなるといい、「Deflate互換の圧縮技術の中で最先端を行く」とGoogleは評している。
半面、より徹底した圧縮技術を使うことでデータ密度を高めているため、圧縮には時間がかかる。解凍時間に影響はないものの、圧縮にはzlibに比べて最大で2〜3桁上回るCPU時間を要することから、例えばWeb用の静的コンテンツなど、一度圧縮したデータをネットワーク経由で何度も送信するような用途に適しているという。
開発に当たったGoogleの担当者は「これで頻繁にアクセスする静的コンテンツが最適化され、インターネットが多少高速化されることを期待する」とコメントしている。
Zopfliが実行できるのは圧縮のみ。解凍には既存のソフトウェアを使用する。言語は移植性に配慮してC言語で開発されている。
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