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AWS、VPCをEC2のデフォルトにElastic BeanstalkはNode.jsに対応

米Amazon Web Services(AWS)は3月11日、Elastic Compute Cloud(EC2)のユーザーに仮想プライベートクラウド(VPC)をデフォルトで提供すると発表した。

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 米Amazon Web Services(AWS)は3月11日、Elastic Compute Cloud(EC2)のユーザーに仮想プライベートクラウド(VPC)をデフォルトで提供すると発表した。また、AWS Elastic BeanstalkにNode.jsアプリケーションのサポートが加わったことも同日発表した。

 VPCの提供は、「EC2の全ユーザーに、Amazon VPCの高度なネットワーキングなどの機能の恩恵を受けてもらいたい」との狙い。新規にAWSに登録した顧客、および既存の顧客でも新しいリージョンを初めて利用する場合は、インスタンスがEC2-VPCプラットフォーム内で起動されるようになる。

 この機能はまずアジア太平洋(シドニー)と南米(サンパウロ)リージョンで導入し、その後数週間かけて、リージョンごとに段階的に展開していく計画。

 ユーザーが事前にVPCを作成する必要はなく、単にEC2を起動したり、Elastic Load BalancerやRDSデータベース、ElastiCacheクラスタを配備するだけで、VPCが作成される。追加の費用は発生しないという。

 ユーザーのリソースはこのVPCの中で起動され、各EC2インスタンスにパブリックIPアドレスが割り当てられる。その後は1つのインスタンスに複数のIPアドレスを割り当てたり、動的にセキュリティグループを変更したり、セキュリティグループに出力フィルタリングを設定したりといった機能が活用できるようになる。

 この自動的に作成されたVPCは「デフォルトVPC」と呼ばれ、既存のシェルスクリプトやCloudFormationテンプレート、AWS Elastic Beanstalkアプリケーションおよびオートスケーリングの設定と互換性を持たせている。このためデフォルトVPC内に起動する場合でも、コードを修正する必要はないという。

 すでにAWSを利用している顧客は、新規のAWSアカウントを作成するか、1度も使ったことのないリージョンを選択すれば、この機能を利用できる。

 一方、Elastic BeanstalkはこれまでのJava、PHP、Python、Ruby、.NETに加えて、新たにNode.jsアプリケーションのサポートが加わった。イベントドリブンなNode.jsアプリケーションを構築し、Elastic Beanstalkを使って簡単にAWSにデプロイし、管理できると説明している。

 Node.jsアプリケーションの実行に必要な環境とリソースは、Elastic Beanstalkでデフォルト値を使って自動的に設定される。Node.js環境に特有の機能として、NginxまたはApacheをリバースプロキシとして選択する機能、HTTPとTCPの負荷バランスをアプリケーションのニーズに応じて設定する機能なども備えている。

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