Windows Azureが機能強化、Hadoopサービスのプレビュー版も公開:BaaSも強化しHTML5 CORSなどサポート
米MicrosoftはWindows Azureの機能を強化し、Hadoopクラスタを導入・管理できる新サービス「HDInsight」のほか、PhoneGapやDropboxなどのサポートなどを追加した。
米Microsoftは3月18日、Windows Azureの機能強化を発表した。Azure上でHadoopクラスタを導入・管理できる新サービス「HDInsight」のほか、新たにPhoneGapやDropboxなどのサポートが加わっている。
HDInsightは同日からプレビュー版が限定公開された。Windows Azure Management Portalの画面で「New」ボタンをクリックしてHDInsightを選択すると、Hadoopクラスタを作成できる。なお、クラスタ作成にはストレージアカウントが必要で、現時点でプレビュー版が利用できるのは米東部リージョン内にストレージアカウントを持っているユーザーのみ。
一方、モバイルアプリ向けのBaaSでは、HTML5/JSクライアントとPhoneGapアプリ、Windows Phone 7.5クライアントで、Windows Azure Mobile Servicesをバックエンドとして利用できるようになった。Cross Origin Resource Sharing(CORS)もサポートし、ドメインをまたいだAjaxリクエストを受け取れるようになる。
Dropboxのサポートでは、Dropboxを使ってサイトやアプリを自分のWebサイトにデプロイできるようになった。DropboxからWindows AzureにWebサイトをデプロイする方法を解説した動画も公開している。
また、CodePlexまたはBitbucketレポジトリから自分のWebサイトの連続的なデプロイメントを設定する際に、Mercurialレポジトリの利用が可能になった。さらにUIも強化され、ソースコントロールからのデプロイ設定がさらに簡単になっている。
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