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Eclipse ADTに代わるIDEとなるか? Android Studioの基礎知識Androidで動く携帯Javaアプリ作成入門(43)(2/4 ページ)

新しく発表されたオープンソースのAndroidアプリ開発環境について、概要や使い方、注意点、Eclipse ADTからの移行方法を解説。最大の特徴は複数デバイスの同時表示。IntelliJ IDEAベースで、ビルドツールにGradleが使われている点も注目だ。

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設定項目から読み解くAndroid Studioの機能

 Android Studioにどのような機能があるのか、設定項目を見て確認してみます。

 すべてを取り上げるのは難しいので、筆者が気になった部分を紹介したいと思います。

Groovyサポート

 Android StudioのベースとなっているIntelliJ IDEAが、Groovyのサポートを手厚く行っていることが各種設定から読み取れます。


コピーライトのフォーマット

 ソースコードのフォーマットだけではなく、コピーライトのフォーマットまで細かく設定できるようになっています。特にオープンソース開発では重宝しそうです。

サブウィンドウ

 Eclipse並み、もしくはそれ以上にサブウィンドウが充実しています。

バージョン管理

 デフォルトで複数のメジャーなバージョン管理システムをサポートしている点に加え、Gitとは別にGitHub用の設定が独立してあるので、使い勝手が良さそうです。


表示設定

 表示に関するカスタマイズが可能な画面です。表示で文字化けする場合、ここのフォントを適切に設定すると良いかもしれません。


エディタ設定

 エディタの設定も充実しています。

外部ツール

 外部のdiffやmergeツールを呼び出せるようになっています。使い慣れたツールがある場合はありがたい機能です。

テンプレート

 各種テンプレートを管理できます。同様のソースコードを大量に作成する場合、コピペして修正するよりもテンプレートを活用したいものです。

ファイルタイプ

 各種ファイルタイプを管理できます。C#、C++などのメジャーなファイルタイプからErlangのようなマイナーなファイルタイプまで、あらかじめ幅広く登録されています。

意味論

 これは面白い機能です。

 例えば、以下の2つのコードは、どちらも同じ意味ですが、分かりやすさのため上の形式を下の形式に変更する、というものです。

public class X {
    void f(boolean a, boolean b) {
        if (!a || !b) return;
    }
}
public class X {
    void f(boolean a, boolean b) {
        if (!(a && b)) return;
    }
}

キーマップ

 かなり細かくカスタマイズができるようになっています。

プラグイン

 プラグインの管理画面です。先に見たGroovy、Copyright、GitHubはプラグインで機能が提供されているようです。コアは小さく、機能はプラグインで、という設計になっているのでしょう。

TODO管理

 ソースコード内から拾い出すTODOを正規表現で管理できます。「new Integer\(\d+\)」というようなアンチパターンを書いておくことで(「new Integer(int)」は、代わりに「Integer.valueOf(int)」が使えるなら、そちらを使う方が好ましい)、不適切なコードを発見することにも使えそうです。

ブラウザ呼び出し

 各種Webブラウザを呼び出せるように設定できます。Internet Explorer、Firefox、Safari、Chrome、Operaが項目として存在します。

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