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大きく変わるWindowsストア・アプリ開発 〜 検索コントラクトに関連する変更点特集:次期Windows 8.1&Visual Studio 2013 Preview概説(中編)(1/3 ページ)

Windows 8.1(Preview版)向けのアプリでは、[検索]チャームによる検索機能は基本的に使わなくなった。その代替手段とは? 既存のアプリはどう動作するのか?

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特集:次期Windows 8.1&Visual Studio 2013 Preview概説
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連載目次

 前回は、Win 8.1アプリにおける大きな変更点である「ビュー状態の廃止」について詳しく説明した。今回はもう1つの大きな変更、検索コントラクトの廃止について見ていこう。

 本連載では、前回と同様に、次の略称を使用する。

  • Windows 8 → Win 8
  • Windows 8.1 Preview → Win 8.1
  • Visual Studio 2012 → VS 2012
  • Visual Studio 2013 Preview → VS 2013
  • Windows 8用に作成されたWindowsストア・アプリ → Win 8ストア・アプリ
  • Windows 8.1用に作成されたWindowsストア・アプリ → Win 8.1ストア・アプリ

 なお、本稿で示すC#のサンプル・コードは、VirtualBox上で64bit版Windows 8.1 Pro Previewを動かし、Visual Studio Ultimate 2013 Previewを使って動作を確認した。

検索コントラクトの廃止

 それでは、アプリの計画に関わる大変更の2つ目に入ろう。

 Win 8.1ストア・アプリでは、検索コントラクトを使わない。正確には、検索コントラクトは残っているのだが、Win 8.1ストア・アプリではもう使わない。代わって、アプリ内に検索ボックスを置く。これは、検索機能を提供しているアプリにとっては、大きな変更だ。

 従来の検索コントラクトを利用したWin 8ストア・アプリでの検索体験は、次のようなものだった。

  1. [検索]チャームを出して、検索語句を入力(あるいは貼り付け)
  2. 検索を実行させるアプリを選択(現在、メインで表示されているアプリが既定値)
  3. 指定したアプリの検索結果画面が表示される
  4. 続けて2.から繰り返すこともできる

 上の3.の状態では、[検索]チャームが表示されたままだった(次の画像)。そのため、次々にアプリを切り替えて検索することもできたのである。

Win 8での検索体験
Win 8での検索体験
検索コントラクトに対応したアプリが[検索]チャームに一覧されており、アプリを変えて次々に検索を実行できた。

 ところが、Win 8.1では、[検索]チャームに検索アプリ一覧が表示されなくなる。次の画像の左のように、検索ボックスの上に[すべての場所]というドロップダウンがあるだけだ。この状態で検索語句を入力して検索を実行すると、ローカル・ファイルの検索とBing検索の結果が合わせて表示される。[すべての場所]ドロップダウンを展開してみても、[ファイル]や[Webイメージ]といった選択肢があるだけで、アプリを指定した検索はできなくなる(次の画像の右側)*1

Win 8.1での検索体験
Win 8.1での検索体験
[検索]チャームはBing(およびローカル・ファイル)の検索になる。[検索]チャームから検索コントラクトに対応したアプリを呼び出すことはできなくなる。

*1 これは推測だが、「検索」に対して多くのユーザーが望んでいるのはWeb検索であって、アプリに検索させたいというニーズは少なかったのであろう。製品版で変わる可能性もなくはないが、次で説明するSearchBoxコントロールを出してしまったからには、検索コントラクトとの二重実装を強要することは考えにくい。


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