ストレージ装置向けフラッシュメモリ、日立が大容量化:ソフトウェアも刷新
日立製作所は、フラッシュメモリを採用したストレージ装置と関連ソフトウェアの提供を開始した。フラッシュメモリモジュールの容量を1.6Tバイトまたは3.2Tバイトに高め、専用制御ソフトウェアも刷新してアクセス性能を高めた。
日立製作所は2013年11月13日、フラッシュメモリモジュール「Hitachi Accelerated Flash(HAF)」を採用したストレージ装置と関連ソフトウェアの提供を開始したと発表した。新たに追加したストレージ装置は、ミッドレンジのユニファイドストレージ「Hitachi Unified Storage 150(HUS150)」と、オールフラッシュモデル「Hitachi Unified Storage 150 all flash(HUS150 all flash)」。HUS150には、容量が1.6TバイトのHAFを用意した。一方、HUS150 all flashは、標準で1.6TバイトのHAFを5台内蔵しており、最大で480台までHAFを拡張できる。
同時に、HUS150の上位機種に当たるエンタープライズディスクアレイシステム「Hitachi Virtual Storage Platform(VSP)」と、ユニファイドストレージ「Hitachi Unified Storage VM(HUS VM)」向けには、容量を従来比2倍の3.2Tバイトに拡大したHAFを用意した。VSPには最大192台、HUS VMには最大96台のHAFを実装できる。
さらにHUS VMには、HAFを実装した際のアクセス性能を、従来の「Flash acceleration」に比べて約2倍に高めるソフトウェア「Flash optimization」を提供する。このソフトウェアを利用すると、約100万IOPSのアクセス性能を発揮するという。
各製品の価格は以下の通り(いずれも税抜き)。HUS 150向けのHAF(容量1.6Tバイト)は363万5000円〜。VSPおよびHUS VM向けのHAF(同3.2Tバイト)は611万5000円〜。Flash optimizationは274万6000円である。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
関連記事
技術動向:日立×東大の次世代高速DBがフラッシュストレージで高パフォーマンス達成
「非順序型実行原理」を採用したデータベースエンジンの性能検証が進む。HDDを使った構成で100倍になった性能が、フラッシュストレージ構成でも実証された。IOPSは60万超:日立、ストレージのベンチマークで世界最高性能を達成
日立製作所は、ディスクアレイシステム「Hitachi Virtual Storage Platform」が、データ入出力の処理速度で世界最高性能を達成したと発表した。新製品Hitachi Unified Compute Platform:日立の統合プラットフォーム第1弾は運用自動化ツールが特徴
日立が10月22日に発表した「Hitachi Unified Compute Platform」は、同社にとって、統合プラットフォームの第1弾製品。米国の日立が開発した仮想化環境運用自動化製品「Hitachi UCP Director」が、大きな特色となっている