BSD派生の「DragonFly 3.6」リリース:Dportsをデフォルトに
DragonFly 3.6が公開された。デフォルトのパッケージ管理システムに「Dports」を採用したほか、マルチコア環境における性能強化などを図った。
BSDから派生したOS「DragonFly BSD」の最新版となる「DragonFly 3.6」が2013年11月25日に公開された。デフォルトのパッケージ管理システムに「Dports」を採用したほか、マルチコア環境における性能強化などを図った。32ビット版(x86)と、64ビット版(x64)の2種類を用意しており、Linuxエミュレーションレイヤが不要な場合は64ビット版を推奨している。
DragonFly 3.6でデフォルトとなったDportsは、FreeBSDが採用しているパッケージ管理システム「Ports」を基に、インストールに関しては「pkg」を利用する。2万種類以上のパッケージがバイナリやソースの形で提供されている。
SMPスケーリングも強化され、カーネル競合を大幅に削減してマルチコア環境での拡張性を高めた。グラフィックスに関しては、実験的にKMS(Kernel Mode Setting)に対応、米Intelと米Advanced Micro Devices(AMD)のATIブランドの最新チップセットに対応したという。全てのハードウェアの組み合わせで動作するわけではないが、グラフィックスのハードウェアアクセラレータが動作したという多くの報告もあるという。
DragonFly BSDは、 FreeBSDなどとは違う方向性を目指すOSで、独自のファイルシステム「HAMMER」などを特徴とする。プロジェクトは2003年にスタートし、2013年7月で10年を迎えた。
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