「高可用性DBシステムを、スピーディに導入できて、しかもリーズナブル」──今、世界中の企業がOracle Database Applianceを選ぶ理由(1/3 ページ)
Oracle Databaseと高性能なハードウェアを一体化して提供する「Oracle Database Appliance」は、高い可用性と信頼性が求められるデータベースシステムを迅速かつリーズナブルに構築したい欧米の企業にとって、現在、最有力の選択肢の1つとなっている。それでは、実際にOracle Database Appliance を導入した企業は、どのような課題を抱えていたのだろうか。また、どのような点を評価してOracle Database Appliance を選択したのか。米国オラクル Oracle Database Appliance担当シニアディレクターのボブ・トーメ氏に聞いた。[パフォーマンス改善][高可用性/災害対策][Engineered System]
ヨドリーにとって、Oracle Database Applianceは海外への急ピッチな事業拡大に対応できる唯一のデータベース基盤だった
企業システムの構築に必要となるサーバーマシンとソフトウェアを最適なかたちでパッケージングして提供するオラクルのEngineered Systemsシリーズ。その中で、中小規模から大規模まで、さまざまな規模のシステムで幅広く利用されているデータベース基盤が「Oracle Database Appliance」だ。
業界標準のRDBMSであるOracle Databaseと高性能なハードウェアを一体化したOracle Database Applianceは、高い可用性が求められるデータベースシステムを迅速かつリーズナブルに構築したい欧米企業にとって、最有力の選択肢の1つとなっている。では、実際に同データベース基盤を導入した企業は、どのような課題の解決に利用しているのだろうか。米国オラクルでOracle Database Applianceの担当シニアディレクターを務めるボブ・トーメ氏に、欧米企業における活用事例を聞いた。
トーメ氏が初めに紹介してくれた事例は、欧米で金融機関向けにアカウントアグリゲーションサービスを提供する米国ヨドリー(Yodlee)のケースである。
米国10大銀行のうち7行を顧客とするなど、米国で広く利用されていた同社が新たなデータベース基盤の導入を検討したきっかけは、海外への事業拡大であった。同社のサービスは顧客の資産情報を扱うものであることから、データを保管する場所は各国の法規で厳しく制限される。参入対象国によっては、顧客に関するデータを米国に置くことが許されない場合もあるという。そのため、ヨドリーが採れる唯一の選択肢は、「新たにサービスを展開する国ごとに、専用のデータベースシステムを構築する」ことであった。
ヨドリーにとって、この選択は一つの挑戦だった。サービスの性質上、システムには高い可用性が求められるが、データベースシステムを設置する国ごとに高いスキルを備えた人員と管理体制を敷くのは、コスト面でも人員調達の面でも難しい。よって、米国本社のIT部門がリモートで容易に各国のデータベースシステムを管理できる環境が必要となる。また、各国で事業をスタートする際には極力、低いコストでシステムを導入し、ビジネス規模の拡大に合わせてシステムを増強していけるソリューションが望ましかった。
「そこで、ヨドリーは自社構築やパブリッククラウドサービスの活用も含め15以上のソリューションを比較検討し、最終的にOracle Database Applianceの導入を決定しました。決め手となったのは、消費電力などのランニングコストも考慮したTCO(総所有コスト)の低さに加えて、システム全体のパフォーマンスの高さ、ハードウェアからソフトウェアまでをオラクルがワンストップで提供/サポートすることの安心感でした」(トーメ氏)
また、Oracle Database Applianceでは、必要なCPUパワーに応じてOracle Databaseのライセンスを適宜購入できる「Capacity-On-Demand」というライセンス体系が採用されている。これにより、導入当初は小規模な構成でスタートし、ビジネスの拡大に応じて、より高いパフォーマンスが必要になったら追加ライセンスを購入してシステムを拡張したいというニーズにも応えられた。
現在、ヨドリーは海外の新たな拠点において、Oracle Real Application Clusters(RAC) One Node構成のOracle Database Applianceを、「Oracle Data Guard」を用いて稼働させている。「実際の設置作業から導入展開までが半日程度で完了したといいます」とトーメ氏は語る。
さらに、ヨドリーのITマネジャーは、「Oracle Database Applianceは、導入当初の状態で特別なチューニングを行わずに利用している。Oracle Database Applianceの初期設定には、利用シーンに応じたベストプラクティスが反映されており、そのままの状態で本番稼働に使えることも大きな利点だった」と手間いらずな点も高く評価しているという。
提供:日本オラクル株式会社
アイティメディア営業企画/制作:@IT 編集部/掲載内容有効期限:2014年7月15日
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