TestFlight+JenkinsでiOSアプリのベータ版配信を自動化する:iOSアプリ開発でもCI/継続的デリバリしようぜ(4)(2/4 ページ)
現代の開発現場において欠かせないCI/継続的デリバリを、iOSアプリ開発に適用するためのツールやノウハウを解説する連載。今回は、iOSアプリのベータ版配信サービスTestFlightの概要と使い方、Jenkinsと組み合わせたベータ版配信の自動化手順について。
チームへの招待
テスターをチームへ招待するには、ダッシュボード画面の右上のメニューの「InviteTeammate」をクリックします。
次に表示される画面では、チームに招待したいテスターのメールアドレスを入力します。招待するテスターにはIPAのアップロード権限を与える必要はないので、「Team Developer?」のスイッチはオフのままで問題ありません。「Send Invitation」をクリックするとテスターのメールアドレス宛てにTestFlightから招待メールが送信されます。
招待が完了すると、チームのテスター一覧画面が表示されます。先ほど招待したテスターのStatusがPendingになっていることが確認できます。
次に、招待を受けたテスター側の操作に移ります。まず、送信されたメールを開き、記載されている「Accept」をクリックします。
招待を受けたテスターがTestFlightアカウントを登録していない場合、新規アカウント作成画面が表示されるので、必要事項を入力してアカウントを登録してもらいます。この際、招待を受けたテスターは、ベータ版アプリをインストールしたいデバイスでアカウント登録を行う必要があるので注意してください(PCで登録した場合、デバイスでログインしてアカウントにデバイスを登録する必要があります)。
アカウントの登録が完了すると、ホーム画面にTestFlightのWebクリップが自動で追加されます。テスターは、このWebクリップからTestFlightを開くことで、いつでもベータ版のアプリをインストールできます。
招待を受けたテスターがチームに参加すると、People画面のAll Teammatesにテストユーザーが表示されるようになります。テスターの「i」マークをクリックすると、テスターの詳細画面が表示されます。後述するProvisioning Profileの作成時にUUIDが必要になるので、メモしておいてください。
Distribution Listの作成
次に、Distribution Listを作成しましょう。Distribution ListはiOSアプリを配信するテスターのグループです。Distribution Listを作成しておくと、JenkinsでTestFlightにiOSアプリをアップロードしたときに、自動で配信しメールで通知できるようになります。
Distribution Listを作成するには「People」タブを開き「Add Distribution List」をクリックします。
List Nameには任意の名前を入力します。Teammatesには新規作成するDistribution Listに追加したいテスターにチェックを付けます。
「Save」をクリックするとDistribution Listが作成されます。設定したList Nameは後述するJenkinsのジョブの設定で必要になるので、メモしておいてください。
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